体調不良

YAPC Hiroshimaから帰宅したら体調を崩した。38.5程度の熱が5日程度続いて諸々の状況証拠的に新型コロナウィルスに感染したと思われる。

  1. 2/12に帰宅して23時ごろに喉に違和感を覚える
  2. 2/13は喉に違和感があるものの他に体調不良は見られず単なる風邪かと思う
    • 一応、inゼリーなどを買い込んでおく
  3. 2/14 午前5時半頃に寝苦しさで目が覚め、熱を測ると37.6℃
    • これ以降、プライベートSlackで延々と熱を記録している
  4. 2/15 22時ごろに味覚障害を自覚
  5. 2/18 午後時点で解熱剤を飲まずに36.3℃に落ち着く
    • 2/12を0日目として5日目なので、政府機関などが示している「5日目でウィルスの放出が抑えられる」という期間ともだいたい一致する

2024年時点で特に感染経路の特定などを目的として保健所その他への報告は求められず、基本的に軽症であれば自宅療養せよという方針がとられているので特に医療機関にかかることもせずただひたすら家で寝ていた。

これを書いている時点で空咳と鼻水と若干の味覚・嗅覚障害は残っている。前者ふたつは、花粉症の可能性も考えられるけど花粉症だと例年目が痒くなったり顔が痒くなったりする症状が出るがまだ出ていないので、おそらく後遺症と思われる。

味覚・嗅覚障害はうすらぼんやりとしているというかんじで、おおむね味や匂いは感じとれるが薄い匂いや味や特定の匂いや味が感じにくい。 身近なところだとクナイプのサンダルウッドの入浴剤の香りがかなり感じにくい。またAesopのマラケシュ (香水) もトップノートがかなり感じにくい。

計測した限りでは2/14 (発症から2日目) に記録した39.1℃が最高で解熱剤が切れていると38.5℃程度、効きはじめると37.5℃程だった。 体感では常に38.5℃くらいある気がしていて、実際に計測した値より0.5~1.0℃くらい高く感じた。

幸いなことに咳や頭痛、関節痛などのその他の症状はほとんどなくただ高熱にうなされるだけだった。

また食欲はそこそこ残っていたのも幸いで、ゼリーに加えてスープや味噌汁などであれば普通に食べられたので服薬に困らなかった。

ただ食欲はあれど熱で食べる動作がつらく、空腹感はあるのに食べられないということがあった。

症状が熱だけだったので、常備薬として置いていたバファリンプレミアムをずっと飲んだ。途中で咳が出始めたあたりで常備していた分が切れたこともあり、ベンザブロックYASUMOに切り替えた。 風邪の症状全般に効くのとカフェインを含まないのでひたすら寝るのに向いているだろうという考えがあってのことだったが、結果的には寝付きも気持ちよくなった気がするので良い選択だった。

若干の後遺症は残っているがそれ以外はおおむね回復したといえ、大事に至らなかったのはよかった。また感染したのが初期でなくて今でよかったとも思う。 初期はかなり未知の感染症というかんじで対応も探り探りだったし、自分がこれくらいの症状で済んだのもいま流行っている変異株の特徴と見えるので、初期の株だともっとつらかった可能性もある。

あと一人暮らしでフルリモートワークなので自分の快復に集中できたのも気が楽だった。

ただ、発症から2~3日目は本当に辛くてかなり暖い気候だったのも手伝って寝苦しく、本当に朝は来るのか……みたいな不安に駆られたし、一人暮らしに危機感を覚えたりもした。

一緒に暮らす家族がいないこともそうだし、物理的に近い距離に知人もいないので、何かあった時に自分の身一つしか頼れない状況であるということを改めて認識した。

一番弱っていた時はYAPCの発表準備で部屋がちらかっているからこのまま死んだら気まずいな……とか、広島から帰ってきてすぐに洗車したからMAZDA3は綺麗にできていてよかったな・車が汚いままだと余計に惨めな気持ちになっていただろうなとか、そういうことばかり考えていた。

家族はともかく、知人友人の多い京都に引っ越すというのはまあありえるかもしれないなとは思う。そういう消極的に身の振り方を考えさせられる闘病だった。

右上の親不知を抜いた

だいぶ前に被せものが取れていて歯医者に行かないとなあ、と思っているうちに気がついたら歯が欠けていることに気がついた。

しまいには虫歯が進行して痛んできた気配が出てきたので月曜日に歯医者に行った。

親不知だし割れちゃっているしもう抜いたほうがいいよと言われたのでその場で抜いてもらった。

左下の親不知は数年前にもう抜いてあって、その影響で噛み合う歯がなくなった左上の親不知が下がってきているのでこれも抜いたほうがいいと言われた。

右下の親不知は真横に生えているから抜いたほうがいいけど大変だしたぶん腫れると言われている。

嫌だけど抱えるリスクを考えれば抜いたほうがいいのはよくわかる……。

令和6年能登半島地震

当日

2023年後半あたりから人出がかなり戻ってきたことを感じていたので、毎年恒例となっている尾山神社への初詣は三が日を過ぎてからにしようと考えており、しかし元日はとても天気が良かったから景気付けたい気持ちはあったので、海を見に行くことにした。

車でのと里山海道を走って道の駅高松に着いたのがちょうど16時過ぎ、降りたら町内放送が流れていたものの風が強くて聞き取れなかった。

おおかた新年の挨拶とかだろうと思い取り合わず、風が強いので上着を着て海に出ようとしたところでスマフォからアラートが鳴り、そのすぐ後か同時くらいにゴンという音がして足元が横に揺れはじめた。

石川に来てから地震は去年の連休に大きなのを体験していたし、まあ土地柄そういうこともあるよなと思いつつYahoo! 天気を開いたら石川に大津波警報が出ていた。去年は出ていない。ここは日本海まで数m、海抜も数m.

ああまずいなと思い、車に戻る。この時点で震源が輪島のあたりで、最大震度5強以上という情報が入っていた。

高台に逃げなければいけないけど、道の駅がある場所から高台を目指すには海を背に半島の中心部に向かうしかないが、多くの人 (車) が向かってトラフィックが増えているだろうし、高い建物に心当たりもなく今すぐにGoogle Mapsで見つけられる気もしなかった。 また山間部に向かうことになり、崖崩れや雪崩も気になる。

考えた結果、のと里山海道を折り返して金沢市街に帰るのが最も安全だろうと考えた。防潮林が少しは機能してくれるのではないかと思うし、速度が出せるし渋滞も少ないだろうと考えて今浜ICで折り返した。

今浜ICの直前で再び大きい揺れがきたのに伴いハザードを炊いて徐行することもあった。

金沢市街に戻ってくることはでき、普段家に帰る時に通る道路に異状は見られず渋滞もしていなかった。金沢東ICのあたりでかなりひどい渋滞に巻き込まれたくらい。

家に着いて確認した異状らしい異状といえば、トイレがガポガポ言っていたことと、棚から少し物が落ちていたくらいで水・電気・ガスは無事で大事はなかった。

トイレはダメ元でレバーを引いて水を流したら直ったし、棚は滑りやすい天板だったからまあそういうこともあるかなというかんじ。物が落ちて壊れたりはしていなかった。

寝室のテレビやギターが倒れていることを覚悟していたけどどちらも無事だった。特別な対策をしていたわけではないので単に幸運だったのだろう。

片付けた後、防災バッグの中身を点検・補充した。夕食がまだだったけど当然外食などする気にもなれないしどうせどこもやっていないだろうと思い、補充がてら買ってきたカップ麺を食べた。

家族や友人に無事を伝えつつ、当然のようにSNSは地震のことで持ち切りで、しかし被災したとはいえライフラインは無事で資源的には変わりのない生活ができる見込みがある状況からするといわゆる二次被災をしている気持ちになった。

VTuberもほとんど配信を中止・延期していたので、ザッピングしながら配信していたコトカの餅(?)を作る配信を見て、別の意味で肝を冷やした。

今後、状況が変わって避難所へ移動することを想定してスマフォにまだ見ていなかったアーカイブをダウンロードするなどし、シャワーを浴びて早めに寝ることにした。風呂に浸かる気にはならなかった。

震度3くらいの余震が寝るまでに10回は起きていたように思う。幻覚なのか本当に揺れているのかよくわからなくなっていた。大津波警報は寝るまで解除されることはなかった。

その後

後日、ニュースなどで詳報を見るに輪島のあたりはかなり想像以上に悪い状況だということがわかってきた。

また金沢市街でも断水や道路陥没などの被害が起きていることを知った。昨日の帰り道にほとんど異状を感じなかったのは、かなりの偶然だったのだろう。

近いところだと金沢城公園の外壁が少し崩れたみたいで土嚢で歩道が通行止めになっているところがあった。

街に出ると他県ナンバーの車、それも災害支援車のようなデカールを貼っている車を見かけるようになった。

能登のほうはたまにドライブに行くことがあって、ふと気になってよく行っていたカフェのサイトを開いたら、そもそも去年訪れた直後に臨時休業した後に10月に閉店していた。

なんともいえない。閉店したということは、少なくとも当時は店を開けているわけもなく、店員としてあるいは客として被災した人はいなかったということになる。それは悪いことではなかっただろう。

もちろん元店員だった人が能登や近郊に住んだり勤務していて被災していた可能性はゼロではない。それでも自分が鮮明に想像できた被災の光景はなかった、ということには安心する。でもそれでいいのかという気持ちが同時に立ち上がってくる。

不幸・不運は比べるべくものではないし、閉店に至った経緯が震災と比べてどうという話はまったくの無為である。だから考えても仕方がないし、経緯はどうあれ、けっきょくよく行っていたあのカフェにまた行くことはないのだ、と考えるとただ虚しく寂しくなるばかりだった。

能登に知り合いはいない。だから何度か通ったことのある道や風景を思い出しては、あれらは無事だろうか・また会える時はいつになるだろうか、と考える。人や生命について、真に心の底から慮る対象はいない、だからそうしようとしない。

自分に人の心はないのだろうか。慈しむ心はないのだろうか。自分はそうは思わないけど、でも「人の無事が気になってそわそわする状況になくてよかった」と思う自分は外道と言われても、まあ違いはないだろうなと思う。

2023年買って良かったもの

去年: 2022年買って良かったもの - 『言葉を吐く』

MAZDA3

2台目のMAZDA3がやってきた - 『言葉を吐く』

春に事故に遭い1台目が全損になったので新車を注文し、夏に納車された。

車対車の交通事故の当事者になった - 『言葉を吐く』

モノとしては1台目との違いは少なく、FFがAWDに、内装が黒革から赤革になったくらいで、エンジンと外板色は同じ。

他には改良で液晶画面の大きさが大きくなったくらい。

しかし元々乗って楽しく降りてもかっこよくて見惚れる車だったので、引き続き満足している。

今年はSGTの観戦に静岡まで出かけるなど、引き続き新しい場所や体験に連れ立つ相棒としてお世話になっている。

Super GTを初観戦した - 『言葉を吐く』

アークテリクス ベータジャケット

アークテリクス ベータジャケットを買った - 『言葉を吐く』

天候が悪い時の上着や真冬以外の防寒着として買った。

5年前くらいにHaglofsのジャケットを買ったけど、かなり薄手のGORE-TEX Pac-liteという素材を使っているので撥水性能も防寒性能もぼちぼちなので、もうちょっとしっかりしたジャケットがほしくなってこれにした。

同じような素材感のジャケットだとノースフェイスとかモンベルにもうちょっと安い製品があるけど色合いやシルエットが一番好み。

雨量はそこそこで風が強いという天気が北陸だとありがちなので、雨具として傘より重宝している。

THE NORTH FACE Compact Nomad Blouson

コンパクトノマドブルゾン(メンズ)(NP72331)- THE NORTH FACE公式通販

THE NORTH FACE Compact Nomad Blouson

冬用の上着として買った。楽天ポイントがあほほど貯まっていた(いる)のでRakuten Fashionを見ていたらピンと来た。

ベータジャケットだけだと真冬は寒いので、中綿入りで多少の撥水性能を備えていてこれが一番上になってもいいジャケットという条件で探してドンピシャなので気に入っている。

しっかり天気が悪い時や風が強い時はさらに上からベータジャケットを着れば安心だし、多少の雨雪でも撥水するのでこれだけで出かけられるのが良い。

今までユニクロのウルトラライトダウンジャケットがその位置にいたけれども、水に濡れると染みてしまうのでこれだけで外に出るのはちょっと不安なのがネック。

防寒性能は遜色なく、使い勝手が増してシルエットもすっきりしたので買って2週間くらいだけど買って良かったものランキングに急上昇入賞した。

Kensington SlimBlade Pro

Kensington SlimBlade Proを買ったことで入力機器がすべてワイヤレスになった - 『言葉を吐く』

これとKinesis 360 Proと合わせてインプットデバイスがすべてワイヤレスになって机の上の配置が柔軟になって嬉しい。

良い意味で使い勝手がこれまで使っていた有線版のSlimBladeと変わらないまま。

際立って生活が変わったとかではないけれど、Kinesis 360 Proと並んでワイヤレス化を待ち望んでいた製品。

Aesopの香水

Aesopの香水 - 『言葉を吐く』

付けると今自分は最高にイケているという気持ちになって無敵になれるので本当に最高。

2月に初めて買ったMarrakechのあとGoamとOuranonも買った。

Marrakechはサンダルウッド系の香りで落ち着いていて一番好き。年間通して使いやすいのもポイントが高い。たまに寝る時にも付けているくらい、刺激が少ない。

Ouranonはちょっと癖があるスパイス系で、付けると非日常感というか一味違うぜという気分になれる。心無しかMarrakechより香りの持ちが良い気がする。

むすび

去年は微妙な買い物も多かったと反省したおかげ(?)か、締めるところは締めたメリハリのある経済活動ができたと思う。

MAZDA3をこのタイミングで買い替えることになったのは意図しないところではあったしそのきっかけは悲しかったけれども、もはやMAZDA3なしの生活は考えられないので後悔はない。

来年は無理のない範囲で貯金を増やしてA110を買う計画を本格的に具現化していくつもり。実際、今年の10月頃から出費の見直し・整理を進んんで最適化が進んできている。

さすがに2024年内は難しいと思うけれど実現へ向かいつつ、楽しい散財ライフを送りたい。

体調不良 その後

前回: 新幹線に乗ったらめちゃくちゃ体調が悪くなった - 『言葉を吐く』

風呂からあがって水を飲んだあとから体調が急激に悪くなって、いろいろあり身の危険を感じて119した。119したのは人生初。

経過は以下の通り。

  • 当日の睡眠時間は4時間くらい (Fitbitより)
  • 風呂に入り、いい汗をかいたなと感じるくらい
    • 記憶が定かではないけれど風呂に入る前に水は少し飲んだくらいだったと思う
  • 身体を拭いて化粧水・乳液をつけて次は髪を乾かすという段階で水を飲んでおくことにする
  • ブリタで濾過した水を500mlのタンブラーに注いで半分くらい一気飲みする
  • 髪を乾かそうと洗面台に戻ったら (この間30秒くらい) なんとなく血の気が引いていくかんじがしてくる
  • 息苦しいかんじがしてくる
  • 手足の先が痺れてくる、心拍があがってくる (Fitbitの表示で120くらい)
  • しばらく座り込んでいると吐き気がしてくる
  • ヒートショックかのぼせを疑ってスマフォで対処を調べはじめる
    • このあたりで手足が震えはじめる、寒いのか暑いのかよくわからない
  • 20分くらい座り込んで水をちょびちょび飲みながら深呼吸を試みても、心臓のあたりの不快感、吐き気、指先の震えが止まらず、一人暮らしでこれ以上悪化したらいよいよ事だと思い、119することを決意する
  • ……が、その前に119じゃない相談する電話みたいなのがあった気がしてまごまごと調べる
  • 改めて119する
    • 火事か救急か聞かれる
    • 経緯と症状を伝える
      • 番地まで伝えたところで「本当にあっています?」的なことを聞かれて、集合住宅なので建物名も言います、と返すやりとりがあった
      • 事故とかではなさそうな要救護者は高齢者の蓋然性が高い、高齢者は一軒家に住んでいる蓋然性が高い、というところからの推測が伺えた
  • 服を着て待っていろと言われたのでパジャマからスウェットに着替えて財布などが入ったスリングバッグと上着を抱えて玄関で座り込む
  • 5分くらいでサイレンが聞こえる
  • 集合玄関を開けて、玄関で処置を受ける
    • 心電図
    • 血圧
    • 心拍
    • このあたりで心拍は少し落ち着いていたような気がする
      • 血圧の上が138、心拍が100、とかは聞こえた
  • 血圧や血中酸素濃度などは正常な範囲内にあること、迷走神経反射だろうということが告げられた
    • 風呂上がりで身体が火照った状態で冷たい水を急に取り入れたことで迷走神経反射が起き、血圧の変動が起きた
    • 迷走神経反射の反応に緊張・動揺して心拍が上がり呼吸が浅くなったんだろうとも
    • 思うところがあったので先日の新幹線での出来事を伝えたところおそらく同様だろうとのこと
  • 数値は正常な範囲内だけど搬送を望むかと尋ねられたので、断り、署名して帰ってもらった

改善すること:

  • 風呂に入る前の水分補給は十分にする
  • 風呂上がりの水分補給はゆっくり冷えすぎていない水を飲む
    • 風呂に入る前にタンブラーに注いで常温に放置することにした
  • 寝不足な時は入浴はじめ身体に負荷のかかる行動は控える
  • 寝不足にならない
    • しばらく午前中の新幹線通勤はやめる
    • 前泊する

10年前くらいから寝不足気味 (~5時間睡眠) の時に下痢するとトイレで気持ち悪くなる・貧血みたいな症状が起きるようになって、それも迷走神経反射によるものだということは知っていたけれど、こういう症状は初めてだったので驚いた。

と同時に、睡眠不足な時にてきめんに自律神経が弱くなる傾向にあると自覚できた。

あと慢性的な傷病を抱えていないぶん、予想だにしない体調の変化に動揺しやすいということもわかった。これはなんとなくそういうきらいがあるのは知っていたけれど、別の体調悪化をトリガーにさらに別の悪化を引き起こすくらい過敏だとは思っていなかったので、まず自覚してうまく付き合おうという気持ちになった。