友情は揮発性

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

自分より友人たちのほうが交友関係も広く、あるひとりの友人が自分を占める量や重さみたいなものは、ある友人が自分に抱くそれよりも多いから大切に思えるけど、でも友人たちにとって自分は数ある中の一人くらいでしかないだろう、みたいな認識がずっと拭えない。

これは特定の友人を思い浮かべているわけでもなく、友人たちはみな自分より交友関係が広いだろうと思っている。

接触してから時間が経つほどに印象は薄れていって、会えば思い出されるだろうけれど、更の状態で「あなたの友人にはどんな人がいますか?」と問われたらキューの後ろのほうにいる自分は出てこないし、そのうち友人というキューからも弾き出されるんだろうと思っている。

だから友情は揮発する。自分にとっての友情はコミュニケーションが生じさえすれば持続し、SNSでその人の考えや感情に触れて自分も心が動いたらそれはもうコミュニケーションだと思えるので、自分の友情ゲージは揮発しにくい。が、相手からはそう見られていないんだろうと思い込み、だったらこっちも温めておいても惨めだしな……と考え、たまにやってくる大掃除の時に整理整頓してしまう。

特に生産的な考え方ではないとわかりつつ、ただの知り合いですみたいな態度をとられた時の惨めさに耐えられる気がしないので、惨めな思いをするくらいならと不毛な行いに手を染めている。

自分は友達や知り合いにたいしてこちらから連絡をほとんどしない。 友達だと思っている人達は連絡を取らなくてもつながっていて、何かあったときだけ連絡すればすぐに元の関係に戻れると思っていたからだ。

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