
Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
- 作者: Brian W. Fitzpatrick,Ben Collins-Sussman,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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読み終わった。
本当は読むつもりはなかった。いまこういった実用書みたいなものを読んでも現状との乖離を痛感してやる気が無くなるばかりだと思ったから。
たまたま久しく訪れていない喫茶店に行きたくて、ゆっくり過ごすのに本でも読めたらいいな、と思ったのでとっさに四条富小路のジュンク堂でなにか買うことにして、結局買ったのが『Team Geek』だった。
チームで「コラボレーション」しながらなにかをしている人のため、と書いてあったけれどその通りで、特にソフトウェア開発という領域に特有の話はそれほど多くなかったと思う。普遍的な話が多かった。
- Humility (謙虚)
- Respect (尊敬)
- Trust (信頼)
とにかくこの3つを軸に据えてコミュニケーションしろ、みたいな感じだった。
言っていることは理解できるしこれらの重要性も理解しているつもりだけれど、でも、実際のところは他人を信頼することはむずかしい。
信頼の値の大きさ *1 と、他人への信頼そのものの妥当性・信憑性という2つの判断基準を持っている。まずこの人は信頼できそうか、自分はこの人を信頼しようとしているけれど変なバイアスとかかかってないか、という自己批判がある。この自己批判で「信頼できない」と判断したら、そこから先、信頼の値の大きさを評価しようとしない。
そうすることで他人と付き合いを持っていく中での自分の負担を減らしていた面があるので、「まず信頼せよ」という考え方は非常に負担が大きい。つまりその先にある量の評価も行わないといけない。
でも、この本が言っていることは、そうではなくて、量の評価はいいからとにかく「信頼するかしないか」の判断で迷わずにチームのメンバーを信頼せよ、ということなのかもしれない。そういう気がしてきた。

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
- 作者: Brian W. Fitzpatrick,Ben Collins-Sussman,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/07/20
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*1:深さ、と言い替えてもよい