この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

朝、起きると深々と雪が降っていた。

「わあ」と思わず声が出て、すぐに顔を洗って家を出た。

京都御苑は真っ白で音も響かず中心に向かえば向かうほど静かで乗用車の走る音や人や犬の声が遠くになっていって、深いところに入り込んでいるような気分だった。

貴船のときと同じように湿り気のある雪で、北海道の乾いたさらさらの雪のことを思い出していた。そういえばまだ今年の冬に帰省していない。昨日の夜、親から電話が来ていたような気がする。