この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

本当に「ユーザのため」に作ってよいのだろうか。

おれは人間にはおもしろいことをする可能性を期待しているが、しかし一方で人間はつまらないことに走りがちであるという性質があることも知っている。

単に人間という存在に期待をするのではだめだと思う。

怠惰という性質を肯定できない人間、機能的であろうとする人間は、意思に反してより怠惰になっていく。

怠惰であることを受け入れて、性質を変えようとするのではなく、抱えている問題のみを解決しようとする考え方こそ、人間のおもしろさだとおもう。

道具というものはそういった見栄っ張りな人間に好まれる一面がある。より機能的に、自分の目的のために自分を作り変える人間。

人間のおもしろいところは限られている。おもしろいものを作ろうとするときは、人間のおもしろいところを引き出せないといけない。

おもしろいところを引き出し、集めて、なにをつくるのか?文化だ。人間やデバイスを超越しながら、しかしそれらに根ざす文化だ。

文化と共に生きる人々を想像することが本質だ。人間を相手にするのではなく文化と対峙しなければいけない。