ちょっと前にSIGMAから85mm DG DN Artが出て心が一瞬揺れたけれど、ヨドバシで実物を手にとってみたら大きいというほどでもないけれど小さくもなくてちょっと覚めてしまい、しかし誕生日を迎えたしレンズ買いたいなー中望遠の気分だなーと気が募りはじめた。
ふと調べたらKマウントのレンズをLマウントのボディに付けるマウントアダプターが出ていたのと、マップカメラでFA 77mmの新品がそれなりに安くなっていたので買い戻すことにした。
FA 77mm F1.8 Limitedはちょうど9年前に買って、2年前にα7R IIIに買い替える際に売った。
Lマウントの手持ちのレンズは24-105mmのズームと35mmと50mmで中望遠がそろそろ気になるけれど良いLマウントネイティブのレンズがない。
一応、11月に85mm F1.8を発表する予定らしいけれど。
マウントアダプターは、買ってしまうと深みにはまってしまいそうなのと、AFできなかったり何かと不便で買っても使わないのではないかと思って手を出していなかったけれど、ミラーレスではMFピーキングが使えるからそんなに便利さが損われないのではないかと思ったのと、最近はAFレンズでもMFで撮っているので気にならないだろうと思った。
S1Rはガタイが良い一方、FA 77mmは小さいのでバランスが悪くないかなとちょっと気にしたけれどマウントアダプターの嵩があってちょうど良いかんじ。
前もシルバーだったしマウントアダプターとボディに合わせてブラックにして良かった気もしつつ、FA Limitedはこのシルバーが良かったなと再確認。
9年前に買った時とフィンガーポイントの色合いがちょっと違って薄く明るい気がする。
写りはK-7/K-3/K-1時代とほぼ変わらず。MFオンリーだけれど、S1Rのピーキングが効いて見やすいし、むしろあのうるさいジージー言うカム駆動音がしないので快適とすらいえる。
36MPのK-1で撮った時同様、47MPのS1Rで撮っても特に粗は目立たない。開放で高輝度の被写体を撮ると色収差がかなり出るのも変わらない。
S Pro 50mm F1.4と比べると特に開放では収差が多めなのでクリアさは少し欠けるけれど、なんというかボケに雰囲気がある。
でもいわゆるオールドレンズというほどぼやっとしないので普通に「使える」し、やっぱり良いなー。
あーこれこれって言いながら撮るのが楽しい。
Lightroom単体ではメタデータの編集ができないのでLensTaggerというexiftoolを使って編集するプラグインを使ってレンズのデータを現像時に入れるようにした。
撮影時の実絞りは覚えられないので諦めた。
LensTagger – Exiftool Lightroom Plugin
実絞りの情報はボディに伝わらないので、最近のデジカメであってもAEはセンサーが受けた光しか使わないらしいことを改めて確認した。
レンズや実絞りの情報とかを使って諸収差をボディで補正するように、AEもレンズとのマッチングを踏まえてキャリブレーションするようなことはあるのかなと思っていたけれど、そんなことはなさそうだった。
といっても厳密に条件を整えて比較したわけではない。単に似た光線条件で撮って露出傾向の違いを感じなかったというだけ。