Best of Tornado - 凛として時雨

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

Best of Tornado(初回生産限定豪華盤A)(DVD付)

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“#4”のリリースが2005年なので、2015年で中野 Records からのリリースを始めて丸10年になる彼らが、とうとうベストアルバムを出した。

既にリリースされた作品から選ばれた曲ばかり (ベストアルバムだから当たり前だ) で、まあ、特別に熱心な人以外はそんなに惹かれないだろうと思う。

実際のところ、自分も Disc 3 のライブ音源などの方を楽しみにしていた。

しかし Disc 1 には中野 Records 時代の曲を中心にリミックスが施されたトラックがあり、単に TK のミックスが上手になったという成長が感じられるだけではなく、定位やバランスが変わってアンサンブルの色彩が変わっている。

“Enigmatic Feeling”のオリジナルは歪んだギターが前に出て表拍のアタックが希薄で、裏拍から時折聞こえるタムやハイハットが締めるようなビートを形取っていたけれども、リミックスではドラムが聞こえるようになり、16ビートのタイトなシーケンスが特徴的になった。

“テレキャスターの真実”の厚く重なったギターのコードがよく分離している。

リミックスされた6曲のために買ってもよいアルバムだと思う。それくらい素晴しい。


フォトブックでは活動を始めた2002年頃からのライブシーンを中心とした写真がたくさん載っている。

覚えのある写真が多いし、ああ、この頃はこういうかんじだったな、とか、思い出すことが多い。

活動の半分以上を眺めてきたということを改めて実感したし、インタビューでは「チケットのノルマを気にしなくてよくなった」だとかちょっとした苦労話だとかもあって、そういうのを読むとほんとうにすごいところに来たんだなあ、と思うし、元気でやってくれていてほんとに嬉しい限りでじーんときた。

写真をずっと眺めていると、“just A moment”から“still a Sigure virgin?”の間あたりから TK の顔付きが穏やかになったなあ、という印象を改めて抱いた。うすらぼんやりと感じていたことだけれど、こうして時系列で眺めて確信した。

また1年後、5年後、10年後も彼らの活動を眺めることができたらいいな、と思うし、あわよくば2枚目のベストアルバムなんかも出たらいいな、と思った。

一日これを聞きながら仕事をしていたら、うきうきしてずっと楽しい気分でいられてよかった。

アー、2月からのツアーが楽しみでしかたがない。

Best of Tornado(初回生産限定盤B)(DVD付)

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