この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

おれみたいなクズが幸せなのに、幸せじゃないやつがいるこの世界が大嫌いだ。
幸せを受ける権利を譲れない自分も嫌いだし、そういうことができない世界も嫌いだ。
だから、おれ以外、みんなしあわせじゃなきゃいけない。
おれは、おれについて考えるとき、おれが「幸せじゃない」と考えてはいけない。だって、おれは、幸せなのだから。だから「幸せじゃない」と考えてはいけない。

なにもできない自分がいやだ。でも、なにかをしたくない。頑張って、その先に何もなかったらいやだから。そして、何もなかったときに、頑張った時間を取り戻せないから。
別に何かしたいことがあるわけじゃないけど、なんとなく時間が無駄になる気がするから、いやだ。
だから、誰かのためだけに、なにかをしたい。ただ最後に死ぬんだ、ということだけを生きがい、目標、夢、希望にして、誰かのためになにかをしたい。
自分のためになにかをしても、さっさとくたばるつもりでいるので、するだけ無駄だ。
たとえ、いいように扱われても、むしろそういう風にわかりきった上でなにかをするほうがましだ。
なにか、綺麗な関係が築けるかもしれないという期待を抱いた上での人間関係ほど、苦痛であるものなんてない。

でも、誰かのためになにかをしたいといっても、おれはキモイし、お金はないし、学歴もないので、誰もおれに近付いてほしくないだろう。
自分の場合はよくわからない、自分のためになにかをされるのはとてもいやなので、拒否するだろう。
というか、おれは誰かに献身を受けるようなことはあってはならない。もう、じゅうぶん幸せなのに、誰かの心を受け取るなど、言語道断だ。

だから、おれは、おれ以外のみんなが幸せな世界をつくろうとすることは許されても、それが誰かによってかなえられることを期待するのはいけない。
そう、おれは期待してはいけない。もう既に受け取った。