MAZDA3が納車されて半年が経った

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半年が経って走行距離は2万kmに満たないくらい。正確には3月末で6ヶ月だったので7ヶ月半ほどになる。

車について

外装

一目惚れはまだ覚めていない。半年経っても飽きは来ない。

ロングノーズ・ショートデッキと特徴付けられるプロポーションを持っており、スポーティでかっこいい。
最近のFR車も衝突安全のためにフロントホイールハウスからノーズ先端まで距離がそれなりにあるので、サイドから見た時にプロポーションからして明らかにFFという雰囲気は漂っていないのではないか。

それでいて全幅は1,800mm以下 (1,795mm) に収められていて、特別コンパクトではないが、より大きいボディに比べてデザイン上の制約が多い中で美しく見せるための工夫が凝らされている。
その上、取り回しなどの点で実用性を失っていないところが好き。

ポリメタルグレーメタリックというカラーも気に入っている。光線状況によって塩化ビニールのようでもあり金属のようでもあり、ブルーのようでもありグレーのようでもある、そんなカラーなので文字通り見る度に表情を変えてくれる。
被りが少ないのも良くて、MAZDA3はもちろん、他のマツダ車を見かけても大抵はソウルレッドで、次いでマシングレーとか。

不満らしい不満はないけれど、強いて言えばウィンドウモールはクロームよりピアノブラックの方が引き締まってよりスポーティでかっこよくなると思う。*1
セダンはエレガントさ重視でクロームで良いと思うけれど、ファストバックはもう少しスポーティさを押し出しても良いのにとは思う。
ちなみに調べるとブラッククロームのモールは市販されているようだけれど、しばらくは吊るしで乗るつもりなので交換とかは今のところ考えていない。

内装

車格がひとつ上・価格でいえば50~100万以上高い車と比べて遜色が無いか優れていると評されることが多いようであるMAZDA3の内装だけれども、実際高級感がありそれでいて嫌味がないところが好き。

ファストバックの内装は黒基調で暗いとさえ言っていいが、これは視界を引き締めて包まれている感覚を強めスポーティさを演出するものだとポジティブに捉えられる。
手に触れる部分でプラスチッキーな部分はほぼ無いと言ってよい。手近なところだとドア下部あたりだけれど、しょっちゅう触れる場所ではないので気にならない。

ただ、ピアノブラックが多用されているのは、多くのオーナーが気を揉んでいることからもわかるようにメンテナビリティの面では傷が目立ちやすく問題があると言っていい。
特に運転席右側のウィンドウスイッチなどが並んでいる部分は手でよく触れるので傷をつけやすい。自分はわりと爪を短く整える方だと思うけれどそれでもあっという間に傷がついたので、女性は特に苦労するのではないかと思う。

HUD

HUDが付いているのも気に入っている。メーターに視線を落とさずとも、

  • 速度
  • 認識した交通標識
  • ナビ (交差点名と距離)
  • 接近センサー表示

……などなど種々の情報が過不足なく確認できるので便利。

フロントガラスに投影するタイプなので、太陽光がとても強い時や雨や雪が降る夜間で対向車のライトが反射する際などはやや視認しづらいが、いずれの項目もメーターパネルにも表示されるし、センサー類は音でも報告するので直ちに問題が生じるわけでもない。

革シート

L Packageというグレードなのでシート表皮はブラック/ブラウンのスムースレザーになる。

最近、暑くなってきて実感しつつあるが、やはり日が差し込んで室温が高くなった時は暑いし、蒸れやすいと思う。
正直、こだわりはなかったのでファブリック地でも良かった。

また、どうせ革にするならBurgundy Selectionというグレードのボルドーレッドの内装だったらなお良かった。

MAZDA3のレザーシートの特にサイド部分は早々にシワやヘタれが出やすいようなので、そういうものと割り切るのが良いだろうと思う。

サンルーフ

たまたま条件に合う車に付いていて、探す際に必須とはしていなかった。あってもなくても良い、予算に収まりさえすればOKくらいの温度感。
だから、予算内で条件に合った上にサンルーフも付いていたのは非常に幸運だったといえるが、実際ついていると嬉しい。

まずもってファストバックの内装は黒基調で暗いが、スポーティさを演出すると好意的に解釈できると述べたが、暗いことには変わりはない。
しかしまずルーフの内側カバーを開けると上部から光が取り込まれるので格段に明るくなる。
夜間であっても、街灯のない道路を新月の夜に走っているわけでもなければ、それなりに光が差し込んでくるし印象はだいぶ変わる。

カバーがあるから日光が強い時は閉じておけば気にならないし、屋外に駐車しておく際に室温が極度に上がる心配もない。

一応、開口部が増え、また複雑な機構が追加されて若干の重量増になっているので、剛性など走行性能面では不利に働くことはあれど有利に働くことは基本的にはない。
が、そういうシリアスなことを考えて乗る車ではないし、オプションなので付いていたら基本的には楽しめる。

ちなみに走行中に閉じる際、速度がそれほど出ていなくても閉まるにつれて風を巻き込むすごい音がするので、その度に車両の空力設計について思いを馳せることになるのもおもしろいポイント。

安全装備

接近センサー類は全グレード標準で360°モニターはほとんどのグレードでメーカーオプションと設定されている。
自分の車は当然360°モニター付きを必須条件とした。最も、ディーラー中古車から付いていない個体を探す方が大変だと思う。

MAZDA3は後ろ斜めの視界が無いに等しいので必須オプションと言っていいだろうと思う。
また金沢市内にはとても狭い路地もあり、360°モニターは離合する時にしばしば役に立つ。
おかげで今までのところ一度も擦ったりぶつけたりといったことは起きていない。

接近センサー類はやや偽陽性が目立ちやすい。たとえばコンビニの駐車場から後退する際に対向車線を走り去る車に反応することもある。
が、信頼性を損うほどの頻度ではないし偽陰性傾向よりよっぽど良いので気にはならない。

また、地味に便利なのが側方接近センサーで、走行車線を走っている時に追越車線から接近してきた車があるとHUDとドアミラーのLEDが点灯する。
その状態で接近車がある方へ方向指示器を出すとアラートが鳴る。

車線変更や左折時の巻き込み確認の負担がこれでだいぶ減らせる。
もちろんバックミラーとドアミラーによる視認は欠かさないけれども、車線変更したいなと思った時に接近表示があったらその時点で思い止まることができるし、左折時にも心積もりをもって巻き込み確認ができるというもの。

走行

自分のMAZDA3はSKYACTIV-Xというマイルドハイブリッド機構を備え希薄燃焼を実現したガソリンエンジン搭載車になる。

MAZDA3に乗った期間ほぼイコール自動車に乗った期間で、そもそも絶対的な経験があるともいえないし、比較するほど色んな車に乗ったわけでもない。

が、それでも一言でいえば乗っていて楽しいし不自由がない。

シーン毎

街乗り・ワインディング・高速といったシーンのいずれも楽しい。あまりに楽しいので遠回りして帰りたくなるし、オートクルーズを使うのがもったいないので一度も使ったことがない。

ストップアンドゴーの多い街乗りでは、発進時にもたつく感じはないので、特に考えなしにクリープからアクセルを雑に踏んでもスムーズに加速してくれる。
ではただ右足を踏み込むだけで何がおもしろいことがあるのかというと、もちろんスキルを養う要素がある。
たとえばi-DMという加速度などを考慮して運転動作のスムーズさを評価してくれる機能があるので、スムーズでエコな運転と評価されることを目指してみるとか。
あるいはトランスミッションのシフトスケジュールを意識してスムーズかつ速く加速するようなアクセルの踏み方を試してみるとか、街乗りひとつとっても楽しい。

ワインディングで走ってみると、特別、回頭性が良いとは思わないが勾配のきつい坂からでもアクセルを踏めば滑らかに加速していく。
勾配がきつい坂で加速していくと速度はそんなに出ていなくとも感じるGが相対的に大きくなって、グイグイ加速している感覚に陥り、たいへん気持ち良い。

高速道路に出ても合流や追い越し時の加速は遅くないので怖い思いをしなくて済んでいる。
6速ATなので100kphで巡航すると大体2,000RPMを越えるくらいで巡航回転数としてはやや高いと言われるが、遮音がきちんとしていることとエンジン音がきれいなので疲れないのも良い。

特別速い (パワーがある) わけでもないけれど、レスポンスが良くまた特性がリニアで予測しやすいものなので、運転していて不安がなくきちんと操っている・一心同体になっているという感覚を持てる。
それはパドルシフトへの反応ひとつとってもそうだし、キックダウンの反応やATのシフトスケジュールなどをとってもそう。

SKYACTIV-Xの魅力のわかりづらさ・難しさ

ただ、難点を挙げるとしたらこのSKYACTIV-Xというエンジンはとかく高い・高価という点に尽きると思う。
それは初期費用もそうだし維持費もそう。

同等のグレードで2L NAのガソリンエンジンに対して約70万円、1.8Lディーゼルエンジンに対して約40万円高い。

最大出力と最大トルクについて表にまとめると以下の通り。

エンジン 最大出力 (Kw) 最大トルク (Nm)
SKYACTIV-X 140 240
1.8L ディーゼル 95 270
2L ガソリン 115 199

以下は最大出力。

- SKYACTIV-X 1.8L ディーゼル 2L ガソリン
SKYACTIV-X - 147.3% 121.7%
1.8L ディーゼル 67.8% - 82.6%
2L ガソリン 82.1% 121.0% -

以下は最大トルク。

- SKYACTIV-X 1.8L ディーゼル 2L ガソリン
SKYACTIV-X - 88.8% 120.6%
1.8L ディーゼル 112.5% - 135.6%
2L ガソリン 82.9% 73.7% -

いちいちカタログスペックを突き合わせるのも野暮と思う一方、40~70万という差額は安くはないし、その割に特筆すべきわかりやすい違いがないので、他人には薦めづらいというのが正直なところ。
実際、たまたま条件に合って予算内だったからSKYACTIV-Xにしたというだけで、最初から積極的にこれを選ぼうというつもりはなく、ディーゼルが良いかなと思っていたくらい。

同じ排気量のガソリンNAエンジンに対して最大出力・最大トルク共に約1.2倍程度向上することをもって70万の差額の説得材料たりうるか。

またカタログ燃費は確かに2Lガソリンより良いのだが、ハイオク使用時の燃費なので差額を回収するには数万km走らないといけないし、燃費・燃料費を第一に考えるのならば走行条件さえ合えばディーゼルのほうが圧倒的に有利なのは間違いない。

さらにSKYACTIV-Xはエアサプライや24V マイルドハイブリッド機構などを備えている関係上、MAZDA3のエンジンの中で最も重い。
他のエンジンを積んだMAZDA3は、試乗時にごく短い時間だけ乗ったディーゼルくらいなので比較してなにかを言う材料はないが、パワーウェイトレシオに影響を与えていることは間違いない。

ただ、MAZDA3のスポーティさと相反するエレガントさ・高級感は、アクセルを踏み込んでエンジンの回転数が上がった時の音の気持ちよさ・低速域での静かさという性質が大きく寄与しているといえ、それを最も体現しているのはSKYACTIV-Xだとも思う。

2022年現在、ディーラーの試乗車を見ると2Lガソリンかディーゼルが主でSKYACTIV-Xは1.5Lガソリンより稀と言っていいほどなのがネックなのだが、試乗して好きになれたらおそらくコストの高さは気にならなくなるくらい良い、ということは言えるのではないか。

まあこの評価は1.5年落ちの中古を新車価格から100万ちょっと安く買った上での評価なので、もし350万超ないし400万に届こうという価格を目にしたらもうちょっと評価は変わるかもしれない。
とはいえ今は乗っていて楽しいし気に入ったので、次にMAZDA3に乗り継ぐ時はなんだかんだSKYACTIV-Xを選ぶだろうと思う。

ドライブの思い出

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最近だと京都を経由して四国・尾道まで行ってきた。

運転が楽しいし気持ち良いので、長旅の帰り道、およそ500kmを6時間半かけて帰った時でやっとはっきりと疲れを感じる程度だった。あと1時間は運転できたと思う。

乗っていればもちろんのこと、車を停めて外に出た時に未だ飽きをおぼえないエクステリアを目にすると、ここまでこの車と来てよかったと思えるのでドライブの楽しさがより増している。

すっかり雪が溶けて久しく、まだ行ったことのないところを地図で探しては次はどこに行こうと考えるのが楽しい日々。

むすび

引き続きMAZDA3は乗って楽しく・降りても楽しく、最高の車となっている。

*1:GR86やスープラはブラックだった

人恋しさ

旧交を温めた時に、久しぶりに人と話す楽しさを思い出せた。

普段からなんでもない話をする相手がいないわけではないけれど、同僚であったり元同僚であったり同業の人であったりでなんとなく気を張るような気がする。

あと、雑談ですらないただ話を放ってそれを受け止めてもらう だけ の行為がほしい時があるけれど、Slackとかでは難しく感じる。
絵文字のリアクションはまだましだけど、あれもだいぶ受け手の発信という毛色が強い。

自分でもなぜかよくわからなかったが、7年ぶりに会った友達には実家の飼い犬が亡くなった話をしたくなった。からした。
話したからといって自分の中のモヤモヤが晴れました!とかそういうこともなく、ただちょっとだけしんみりしただけで終わった。友達はもっと気まずかったかもしれないから申し訳ないと思う。でも嬉しかった。
こういう話をできる相手・できる場所というのはそう多くない。
その友達だからということもあるかもしれないし、人手で賑うアーケード街を歩きながらならこういう話もできる気がしたからかもしれない。

こういう話ができる相手を友達と言うのなら、友達は少ないな。でもゼロじゃなくなったから良いかとも思う。

この連休は元同僚だったり十年来の友人その1・その2だったり、旧交を温めるとでもいうべき日々だった。

人との関係は定期的に連絡を取り合ったりしないと揮発してなくなってしまうものだという価値観で生きているので、1年半くらい前に辞めた元同僚とかはともかく、特に7年近く会っていなかった友人は、そもそも友人と呼んで良いものか悩むくらいだった。
自分が相手のことを親しい関係だと思えなくなるというより、自分が相手から親しい関係だともはやみなされていないとたやすく想像できてしまう。友人と呼ぶと「えっ」という顔をされそうで、実際にそうなると悲しいから「知人」だと思って接したほうがいいのではとか、ぐるぐる考える。
別に喧嘩したとかでもないから、関係を「回復」させようにもわかりやすいきっかけがないからなおさら悩む。

だったら日頃から連絡をとるなりすれば良いというのは、それはそうかもしれないけれど、時が下って今この時においてはまったく意味のない話なので、とにかく悩むしかなかった。

そもそも会わない? って連絡するのもぎりぎりまで悩んだし、連絡して返事がきてからも「きっと連休だしなんだかんだ都合が悪くて断わられるだろうから」と言い聞かせて確認する決心がつくまで2時間半くらい時間がかかったし、その間、メッセージのプレビューが映るスマフォの通知は見れなかった。

だから会おうよって返事だった時はすごく嬉しかったし、そしてこんなに遅くなってごめんって気持ちにもなった。まあ返事が遅くて失礼なのは都合が悪かった時も変わらないんだけど。

そして会ってからも、やっぱり楽しかったし肩肘を張らないで他愛もない話ができる時間は他では得られ難くて、7年分の余白を置いても時間はどれだけあっても満足することはないだろうと思う。
友人・知人の多くは仕事や広く同じ業界の繋りが多くて、向こうにそういうつもりがなくてもやっぱり将来の仕事相手や同僚になることを想像するとあまり心を砕ききれないところがある。
でも尾道で会った友達はまったく仕事とは関係ない単なるインターネットの友達なので心底リラックスして話ができた。

会ってからもう10年以上経つけれど、連絡をとっていなかった時間が7年くらいあるので10年来の友達というには時間の密度が少し薄い。
けれど往時はそれなりに親しくしていた。けれどもそんな友達がドライブが存外好きなことはあまり知らなかった。その頃の自分は車を持っていなかったし、車を持つ生活に興味を示していなかったから、きっかけがなかったくらいの話なんだろう。
だけど、とにかく、10年以上経ってまだ知らないことがあったんだ、と嬉しくなり、少し恥ずかしいような気持ちにもなった。

7年も没交渉だったのにまた会って話してくれて嬉しかったし、7年間のこと・これからのこととかを話せてやっと同期がとれたことも嬉しい。
まだ少しだけ「これまで通り」といっていいのか怖い。何に怯えているのか? 急に変な距離感になって厄介なやつ扱いされて遠ざけられること、かもしれない。

でも元に戻す必要もなくて、再開してまた別の関係を構築したら良いのかもしれない。
今後のために、あえて言わなかったことやまだ話せていないことがまだまだある。

友達にありがとうと、ちゃんと勇気を出して声をかけた自分に賞賛を送る。

5/3

7時半くらいに出て高知のほうへ。四国カルストが見たい。

昨日から妙に調子の悪かったお腹がまだ痛くて、途中のコンビニでトイレを借りるついでに朝食がわりのゼリーを買った。

松山方面から四国カルストへ行こうとするとR440からR36もしくはR303を通る道をサジェストされるが、ふと思って調べるとどちらも離合が難しいかなり狭い林道らしかった。 午後から人と待ち合わせる予定がある中でこんなところを通ってなにかあったら嫌なのでいろいろ調べた結果、南に少し大回りすると片側1車線の広い道を通るルートがあるらしい。

四国カルストへのアクセスを教えてください。シルバーウィークに... - Yahoo!知恵袋

Google Mapsで確認するとどうもこの林道の入口に至るまでの道路が通行止めになっていると出ているが8週間前の情報で、冬季通行止めならさすがに解除されているのでは、しかしもしダメだったらかなりつらい……と思ってTwitterとかを検索した結果、トヨタが提供している通れた道マップというものを知った。

トヨタ | 通れた道マップ

災害復旧状況などを共有する目的らしいが、要するに「この道はこの日を最後に通れましたよ」という口コミを集めて路線の最新情報を提供する目的のものらしい。 これで調べたところ過去1週間で通れたという報告があったのでいけると判断して向かうことにした。 もし仮にダメだったら手を尽くした結果なので諦めて引き返すという決心もついた。

はたして無事に通れた。トンネルや舗装がかなり新しかったので、もしかしたらごく最近開通したのかもしれない。

20分くらいひたすらくねくねしたワインディングを走り続けた結果、ついに四国カルストについた。本当に山の上で日本ではないような景色が広がっている。さすがに日本のスイスと称するだけのことはある。

ただ天狗高原から姫鶴平までは一車線でたまに離合ポイントがあるくらいの道路で、しかも道端にはバイクやら歩行者やらがわらわらといるのでかなり怖かった。 が、ここまできて怖気づいても仕方がないので、うまいこと前を走る車の後ろについた。

姫鶴平のあたりはキャンプサイトもあって、テントを立てている人もけっこういた。晴れた日の夜は星空が明るいらしい。ちょうどこの連休は天気も良いのでさぞ良い夜が続いただろう。

ひとしきり堪能して折り返す。ナビの示すままに走ったら途中でものすごい峠道に迷い込んでしまった。県道304号らしい。

松山市内に戻ってガソリンを給油し、尾道のほうへ。今治市内はわりと混んでいた。

7年ぶりのしまなみ海道は、一日中ずっと晴れていたし今回は車。

しまなみ海道 - 『言葉を吐く』

ルーフを開けて走ると溜息が出る。こんなにもゆっくり走りたい道もなかなかない。

尾道市内に着いて車を停めて待ち合わせ場所へ。7年ぶりに会う友達は元気そうだった。お茶でもしようということで挨拶もそこそこに歩きながらあれこれ話をした。 せっかくだからドライブしようよということになり、もう一度、しまなみ海道へ。人を乗せると駐車場を出る時すらなぜか緊張してしまう。 生口島で降りて一周して折り返し。帰りは渋滞していたけれど、ちょうど水平線に沈んでいく日を横目にする時間帯だったのでまったく苦ではなかった。 話し相手が傍にいたし。

尾道についてコンビニで解散。 そのまま駐車場で姫路か福山あたりで泊まるホテルを探したけどまったくなくて焦った。 楽天トラベルよりホテルに電話したほうがキャンセル待ちができたのかもしれないが、数が多いのでちょっと骨が折れそうだったのでしばらくリロードしてキャンセルが出るのを待った。

そうしたら尾道のホテルが1万6千円くらいで出たのですぐに予約した。 ちょうどさっき友達と「いつか尾道に泊まりたい」って言っていたので、まさかこんなにはやく叶うとは。

5/1

ホテルをチェックアウトし、河原町の雑貨屋で便箋を買う。良い時間になったのでせっかくだから昼をよく行っていたカフェ (2) でいただこうと思い、開店まで紀伊國屋を冷やかして待つ。

なんだかんだ3日過ごした京都をついに発って愛媛は松山へ。吹田ジャンクションで中国自動車道を経由して淡路へ向かうので昨日みたいな地獄の渋滞は避けられた。

淡路に着くころにはすっかり晴れて気持ちよい。淡路SAはだいぶ混んでいた。淡路南インターで一旦降りて道の駅うずしおに向かう。だいぶ手前の臨時駐車場に20分くらい歩く。着いてから気付いたけれどシャトルバスが走っていたのでそれに乗ってもよかった。 うずしおは見れなかったけれど、すぐ傍で大鳴門橋を眺められたので満足。

疲れてきたし、そのまま真っ直ぐ松山を目指そうかと思ったけど思い直して一瞬瀬戸大橋を見ることにした。 橋の途中にある与島PAで休憩がてら橋を眺める。ちょうど夕日が差す良いタイミングだった。瀬戸大橋を渡るJRも何本か見れた。ちょっとした寄り道だけど時間をかけた甲斐がある。 与島PAは折り返せる構造になっていたのでそのまま本州には降りず再び四国に戻る。

あとはひたすら高速を走って松山へ。四国は意外と高速の規格も高くてほとんど100km/h区間だったので速くて気持ちよかった。

松山に着いたのは9時前くらい。ホテルへチェックインしてコンビニで夕食を買って食べておしまい。