この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

左手小指を骨折しはや1ヶ月、手術で入れたピンを抜いて包帯もとれて一段落した。まだリハビリはあるものの、解放感もひとしおといったところ。

ピンを入れるときは手術室で局所麻酔をして入れたので、抜くときもそのようにするのだと思っていたら、いきなり処置室でペンチを使って抜かれた。

痛みはなかったけれども、入れるときは麻酔を使ったものをなんら用意せず抜こうとする姿勢を見せられた瞬間は怖かった。

1ヶ月ほとんど包帯を巻いて生活してみて、左手小指のみだけでもまあまあ不便だということがわかった。

水に濡らしてはいけないので、風呂に入るときにビニール袋で覆わなければいけないなど、気を遣わされるので厄介だった。

金属のピンが指に刺さって飛び出したままガーゼと包帯のみで守られているという状況はとても穏やかではなかった。

なにかの拍子にどこかにぶつけたらよりひどいことになるだろう、と想像しておびえた。

自分にとって貴重な楽しみであったギターとピアノが満足に弾けなかったのも苦しかったし、せっかく楽しくなってきた自転車にも思い切り乗れなくてやきもきさせられた。

衛生面もけっこう気になって、左手は基本的に洗えないので、アルコールを含んだウェットティッシュで拭くくらいしかできなかった。これだけでは不十分で、あかすりをするということに考えが至ってなくてある日、薄皮がぽろぽろと剥がれてきたのは見るにたえなかった。

1ヶ月ほとんど曲げられなかったので、第二関節のしわがほとんど消えていた。先生にずっと言われていたけど、ほんとうに曲がらない。なにがどうしたのかというくらい曲がらない。まあ、これはリハビリでゆっくりなおしていくしかないのだろう……。