0601

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

6月。6月に入ったという事実が空気を重くさせ、湿度さえも心無しか高くしているように感じられる。


8時に起きてシャワーを浴びて家を出る。ここまでは予定通り。最寄り駅から JR 京都へ向かう電車に乗り損ねて、仕方なしにタクシーに乗った。新幹線の時間は変えられるけど、待ち合わせの時間は変えられない。

3ヶ月ぶりの尾道は抑揚のない空が広がっていた。すぐそこまでやってきているはずの梅雨の気配は薄れていた。涼しいくらい。

もう4度目くらいになるけれど、まだまだ歩いたことのない道はある。複雑に入り組んで民家との境界が曖昧になっているこの感じは行ったこともないヴェネツィアに似ているように感じた。

石段を上がると飼い猫が寝転がっていた。人に慣れた様子で少し気怠そうにこちらを気にして、でもすぐにまた寝る。ちょっかいを出すと乗ってきてじゃれて遊ぼうとする。

お腹がすいたので手打ちそばを食べようとするが売り切れていた。次にお昼につけ麺を出すお店を訪れてみたらたまたまランチが休みの日だった。まあ、こんなこともある。天ぷら中華そばをいただく。


駅の近くのデパートにある書店で漫画売場を眺める。


海岸沿いにある店で夕食を食べる。海の近くにある街はそれだけで飽きない。海と縁遠い地でばかり生活してきたので海があるだけで刺激的だ。一日中見ていられると思う。