手を動かさない人、動かしている様子を公にしない人とどう接したらよいかわからない。
自分と相手のあいだに何も存在しないコミュニケーションでは立場に囚われてしまい、その人格や価値指標について正しく計量することができない。
だから、インターネット上における活動というコストが少なく、かつ自分以外の相手との関わり方を知ることで、その相手とうまくつきあえるものだ、と思っている。
日常において困ることはいくらでもあるし、それは自分がうまく折り合いをつけてやっていかなければならない。根本的に問題を解消するというやりかたもあるだろうし、あるいはうまく共存するというやりかたもあるだろう。
とにかく、「うまくいっている状態」に到達するまでに存在する、どうしようもなくグズグズした試行錯誤を認められる器量が見出せないとどう付き合いを進めればよいのかわからないし、そういう器量のなさに自分が苦しめられることはよくわかっているので、そういう人と付き合いたくない。
だから、口ばかりでその試行錯誤の存在を認めようとしない人を信用できない。