恋人のことは、出会った頃からちゃんと写真を撮っておきたい人なのだけれども、どうにもうまく撮れない。
うまく撮れない、というのもいろいろある気がしている。
- そもそも人に (物理的な) 距離を詰めることに躊躇いがある
- うまく相手をリラックスさせられない
- 人のようによく動く被写体を撮影する経験と技量が足りない
技量・経験はとにかく頭を使いつつたくさんシャッターを切るしかないと思う。ただ、コツみたいなものはある気がしている。成人した人間の行動はそれほどトリッキーではないので、予測できるようになれるはず。
被写体へ一歩踏み込むというのは意識しなくともやっているとは思うけれど、相手が人間だとどうにもうまくいかない。あと、撮る人がこういうかんじだから、被写体となる人、つまり恋人も強張ってしまう。
技量がまったく足りていないので道具についてあれこれ言ってもなんだ、ってかんじがするけれど、それでもあえて言うならば気軽に ISO 感度を上げられるカメラが手元にないということがある。まあ、本当にただの言い訳でしかないのだけれど……。
結局、人間との物理的な距離のとりかたが不慣れであるのが問題なのだから、逆に自分が被写体になるのはどうか、と思った。相手に距離を詰められれば、物理的な近さにも慣れる気がする。また「被写体」という役割を交代する、という風に考える・考えてもらうことでもっと固くならずに済むかもしれない。