梅はいつの季節の花なのか

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

まだ雪が降ることもある中、北野天満宮では梅が咲き始めていた。桜が咲くのもそう遠くない。

春はいつからはじまるのだろう。春分の日といわれてもまったく実感はない。気持ちの上ではまだ冬だ。日中に雪はよく降るし、植物が色付く気配もまだない。

ずっと冬が続くような気がする。一年中ずっと夏か冬しかないような気がする。いつも冬を待ち焦がれている。冬が訪れれば、夏の訪れを恐れている。

どこからどこまでが、夏で、秋で、冬で、春で、夏なのか。

いつも季節の始まりを覚えていない。気がつくとどこかにいる。

気づいたら俺はなんとなく夏だった

なにもかもが無限に続くグラデーションの中にあり、それらに境界線を引くのは人間の欠落した想像力だ。理解を超えたものを自分の語彙で咀嚼しようとする。インピーダンスミスマッチ。

最近、オートメーションについての話題において、「人間はきりのいい数字を選びがちだが最適解はそうではない」という指摘があった。