この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

声優のラジオ聴いたり、アニメを観たりするのがすごく好きなのは、自分がそこにいなくても成立している生活の断片を垣間見ることができるから。見ず知らずの他人の生活も誰かの創作した作品も、単純に、自分が知らない平行世界のようなもので、自分なしでそうやっていくらでも生活が行われていることでずっと安心できる。おれのことを知らない人間がいるということを実感する度に安堵している。おれが知っている誰か、おれを知っている誰かに囲まれた生活というのは、ただ知っているというだけでつらいことばかりだし、信用のならないことばかりだから、ほんとうに、ほんとうに、いますぐにでも逃げ出したい。人と人が出会い知り合うことがすばらしいことだと、まったくおもえない。人の幸福度は、生涯見知った人間の数に反比例する。