1週間かけて2,000km以上の道程をドライブした

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

タイトルの通り1週間休んで金沢から各地を転々とドライブしてきた。

今年のゴールデンウィークに広島まで行って連日の長距離ドライブに慣れ、免許をとって1年経つしということでいろいろ行きたいと思っていたところを巡る計画を半年くらい前から立てていて、無事実行できた。

しかし計画といっても旅程はそんなに細かく決めず、どちらかというと仕事まわりの根回し・調整をしていたかんじ。 博多で元同僚と会う予定だけ作ったくらいで、宿とか日毎の予定はほとんど決めなかった。

事前に調べておらず知らなかったけどちょうど全国旅行支援の開始と時期が被ったため、宿の予約がシビアになってきたことを感じたので週末にかかる尾道の宿だけはすぐに取った。

1~2日目: 松江 (島根)

まずは松江へ。月曜日は移動日と決めて北陸道から舞鶴若狭道~中国道~米子道で向かった。三方五胡のあたりまではわりと雨がしっかり降っていた。

松江の宿についた時は降っていなかったけれど、外に出て食事しにいこうと思ったら雨と風が強くなっていて台風みたいな天気になった。しかも間の悪いことにホテルの機械式駐車場に停めた車の中に長傘を置きっぱなしにしてしまい、部屋に持ち込んだ折り畳み傘だけでほとんど用を為さなかった。 まあ風がすごかったので長傘でもだいぶ濡れただろうと思うけど。

けっきょくこの天気ではこれ以上出歩けないと思ったので近くのコンビニでスープとおにぎりを買って夕食とした。

明けて次の日は天気もぼちぼちで、松江城を見てまわり、近くの蕎麦屋で出雲蕎麦を食べた。セットの親子丼が温泉卵を載せるタイプの親子丼でそっちがかなり驚きのおいしさで印象深い。

松江城そばにある興雲閣という明治時代に迎賓館として使われた建物が自由に見学可能だったので見てまわった。ザ・明治建築で良い雰囲気。

それから下道を走り出雲大社へ。京都に引っ越して神社巡りをするようになってからいつかは行きたいと思っていたので、10年近くかけて叶ったことになる。

注連縄は写真とかで見てイメージしていたよりは大きくなかった。遠近感の問題だろうけれどめちゃくちゃ巨大なものを想像していた。

そして夕方から山口へ。ひたすら中国道を走っていったんだけれどほとんど車が走っておらず、真っ暗な高速をひたすら走っているのでだんだん夢みたくなってきた。

途中のけっこうきついカーブで段差を越えたら滑りかけてちょっとびっくりした。

2~3日目: 湯田温泉 (山口)

次は山口市の湯田温泉という地域に泊まった。移動でだいぶ遅い時間になったので途中のSAでラーメンを食べたので当地でなにか食べることもなく終わった。

朝は近くのベーカリーカフェでいただく。湯田温泉駅の近くで線路が目の前にあるのでたまに通過すると小さい窓から覗けるのと音がすごいところだった。

朝をいただいてからちょっと日本海に戻って秋吉台へ。カルストが連なる山道。四国カルストに似た風景ではあるけれど道は広いし、何より山口市内から車で30分くらいの近さなのが良い。

3~4日目: 博多 (福岡)

博多には夕方に着いた。福岡に移住していた前の職場の元同僚と会う約束をしていたので数日ぶりにまともな時間にまともに食事がとれる。

Meetで最後に話したのは1年前とかだったはずだけど、顔を合わせたのは数えたら3年くらい前になるようだった。 一緒に仕事していた時の飲み会となんら雰囲気が変わらなくて、あまり懐しいというかんじもせず1ヶ月ぶりの飲み会くらいの気持ちだった気がする。

天神のあたりの人出の多さとか繁華街特有の変なにおいとか、むしろそういったものたちのほうがよっぽど懐しい。

帰り道の交差点で新型のZを見た。

明けて給油してから高速に乗って大分へ向かう。福岡都市高速は右から左から合流したり分岐したりで目が回りそうだった。 マツダコネクトだけの問題かもわからないけれど、本線から分岐するところじゃないとナビでこのまま直進しろとかの指示が出ないので何も言われないということは直進だろう、みたいなかんじで勘で分岐を進むこともあってへとへとになった。

途中のSAで食べた長いカレーパンを昼食としたサクサクしておいしかった。

4~5日目: 別府 (大分)

朝早くて眠気が来ていたので湯布院の道の駅で昼寝休憩する。日差しが出てやや暑かったことを覚えている。

ここから熊本のほうへ南下してひたすらやまなみハイウェイを走る。このロングツーリングの目的のひとつと言ってよい。

今まで走ってきたことのある山岳道路と一番違うと感じたのは道路の長さで、片側1車線でそれなりの規格・幅をもった道が湯布院から阿蘇のほうまでほぼずっと続いていたので、ただひたすら走り続けるだけで満足感があった。 木々に囲まれた山中から、カルスト台地を臨む開けた場所まで多種多様で、とにかく飽きることがなかった。

秋吉台やビーナスライン、四国カルストもどれも良かったけれど信号もない1車線ずつの山道が30km近く続くというのは他にはなかった。

大観峰という台地を見渡せる場所が、時間的にもよく傾いた日差しがカルストを照らしてとても綺麗だった。

今日の目的地である別府へ向かう道すがらの展望台からの眺めもよかった。狭霧台というところらしい。

夜は寿司をいただいた。隣の席の大阪から来た人に話しかけられてぶらぶら旅するの良いよねみたいな話をして名刺をもらった。

5~6日目: 尾道 (広島)

別府から愛媛の八幡浜までフェリーが就航しているのでそれに乗って四国へ向かう。片道3時間ほど。

渡った先の道の駅で海鮮丼をいただく。蕎麦とかお造りとかを盛るようなめちゃくちゃ大きい皿に盛り付けられていてスケールが大きかった。 海鮮がとにかくおいしく風味豊かなので醤油いらずで箸が進む。

GWに高知から尾道へ向かった時はずっと伊予道を走ったので、今回は下道を走ることにした。Google Mapsで調べると意外と10分くらいしか所要時間が変わらないみたいだった。

途中、道の駅ふたみで休憩する。快晴でだいぶ暑かったのでカフェモカのアイスとカフェオレを食べながら砂浜をただただ眺めていた。

そのまま松山、今治を抜けてしまなみ海道へ。ロードバイクで来た時を含めると3回目だけど何度来ても良いし、何度来ても「あー」ってすべてがどうでもよくなる声が出る。

日が沈む前に尾道に着くことができたのでしばらく駅前のデッキで海を眺めていた。

前回来た時は時間が合わず行けなかった尾道ブルワリーへ。

「店長」がいらしていたので近影を。

酔い覚ましにまた海を眺めていた。日がすっかり沈んだあとの尾道をゆったり過ごすのはもしかしたら初めてかもしれない。 平日ゆえか駅前のベンチにはちらほら談笑している高校生もいて、尾道に来るたびに良いなと思っている。その地で暮らす人に気に入られている場所ほど価値あるものはそうない。

ふりかえり

トリップメーター読みで2,000km以上、だいたい2,200kmほどの道程をほぼ1週間かけて巡った。

ざっくりとしたテーマとして「詰めすぎない」「同じ道はできるだけ避ける」「車で走る楽しさ優先」を設定して投宿地を決めるなどして、これはかなり達成できたのではないか。

詰めすぎないというのは単にその日になんでもかんでもやろうとしすぎないという意味でもあるし、計画を詰めすぎないということでもある。 決めていたのは博多で知人と会うことと、次の週末のうちに家に帰ることくらいで、あとは特に下調べらしいこともせず、行ったその先の気分で好きに行動していた。

食事とかにも特にこだわらず、当地の食事は楽しめたら良いけれどそれを重要な目的とはしなかった。 もちろん車じゃないと行きづらい場所とかもあるから、グルメ重視にしても良いけれど、それにしたってたとえばレンタカーでまた来ることだってできるだろう。 でも今回は自分の車で来ていて、金沢から訪れるにはなかなか気合のいる場所ばかりだったので、自分の車で走って楽しいことを一番に優先した。

GWや帰省、毎月のちょっとした遠出とかでだいぶ自分の体力や集中力に対する見積もり精度に自信が生まれたことで決行に踏ん切りがついた。 車を買ったすぐくらいにこれくらいの長旅をしたいと考えはじめたので、ほとんど1年越しに叶って嬉しい。

次はどうしようか。東北のあたりはまったく行ったことがないので次は雪解け後のシーズンに行ってみたい。