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この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

この前、29歳になった。いよいよ30待った無し。

仕事とか生活とかまあまあうまくやれていると思うが故に張り合いを感じなくなってきた。
けど、それもそれでいいかな、別に仕事を常に気を張ってやり続けたいと思わないし。そう思わないことは美徳を欠くことではないだろうと受容できつつある。

ただ、自分に傲慢さを感じる瞬間が増えた気がするので、それは気に留めておきたい。自信を持つことと傲慢であることは違うはずだし、傲慢であって良いことは少ないだろう。
でも同じくらい、自分が長い時間を過ごす仕事で退屈な瞬間は減らしたい、と思うことも抗いがたい。

最近、インターネットの知り合いと食事する機会があり「気持ちや考えていることを自分の言葉で表しつづけている日記がすごく良い」と伝えてもらえた。
自分が磨き続けていたいと思っているいくつかのうちに日記があげられる。

この日記は文章を書くことへのささやかな熱意と手慰みに書くだけの身近さと残りは日々感じ入る心があってこそ成り立っている。
どうか自分を磨り減らさないように。雨上がりの夕方、西の向こう側には厚い雲の中やけに明るく差し込む太陽がいて、まじまじと夕景を見つめることもしていなかったなと少し後ろめたい気持ちにもなった。

ちょうど誕生日を迎えるころにこうやって日記を書こうとし、近頃を思い出しては秋が近付いていることに気がついてきた。今年も変わりなく秋が来る。
変わってほしいことと、変わってほしくないこと。秋はこれからも変わらず来てほしい。冬も来てほしい。毎年そう思い続けている。