“ten to ten”はいまのところ2018年ベストソングオブジイヤーですね
— い青リズズ鳥と鳥ズい鳥リズ青青リ青鳥 (@aereal) 2018年8月20日
“ten to ten”, まず出だし、コンプレッションのかかったクランチのギターの音が最高ですね。一見するとテレキャスのミックスポジションっぽいけどそれでは出ないローミッドが出ている。“TK in the 夕景”や“鮮やかな殺人”に通じるジャキジャキ系。
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アルバム #5 の手前5曲はこういうジャキジャキ系の音がなかったのでいきなりこの音から来るともうやられてしまう
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A♭11→Cm9→A♭11→Cm9→C♭M7→B♭11とコードだけ見ると突拍子もないんだけどベースがA♭-C→G-C→C♭-E♭→B♭-Dという進行でCを中心とした大きな下降形が描かれていて、進行のミクロな違和感を抑えていてわざあり+10点。
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さらにG-C = V-Iは和声的に不安定な配置なんだけど、そこはギターがx-4-6-6-0-0で和音を決定づける7thと3rdが開放できらきら響いて耳に届くので、全体で大きな配置になってむしろ壮大さが増す。10点加点
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イントロからゆったりめかと思いきや「ten to ten〜」のコーラスのところで実はここまで倍テンだったことが明かされる。これまでの複雑な響きから一点してCm7→E♭→B♭→Cm→E♭→Gという素朴なリフレインはミニマルでありながら退屈になりがち。そこで345の神々しいコーラスを上に乗せる。20点加点。
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勢いのままC♭majorに転調、ドラムがスリップビートだったり歌にブルーノート (あ *の* こ *ろ*) が入ったりちょっと不穏なかんじになるけどすぐにA'に戻る。単位ビートが変わる瞬間の「あの日の」はビート感をなくしてインテンポだと1小節分だけど倍テンだと2小節分になり唐突さが抑えられる。10点。
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2:43〜三連符の重たいビートをシンバルのチョークでがしがしぶったぎっていく、やっていることはシンプルだけど重いビートのまま盛り上げて次のサビに繋げる渋いところ。その後のサビはキメが続いてとてもドラマチック。ビートが重いのでハイタム (ティンバレス?) がいいアクセントになっている10点。
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そのあと突然イーブンに戻って焦燥感を演出する。いわばジェットコースターの登り。ここがキック4つ打ち + ベースはルートだけというシンプルさなのは引きの演出10点。クローズドリムショットとベースのダブルストップでやや緩めてからのブリッジ再現。綺麗なジェットコースターの感性10点。
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サビの再現のあとはCm7→A♭M7 +9→E♭sus4→E♭→B♭→Gという非常にシンプルな進行になっていく。捻りはないがこれまでの4分くらいをほとんど4コードで占めてきたので、見た目以上にぐるぐる展開しているように見える。引き算の構成20点。
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ここまでどれだけ盛り上がってもC-D-E♭-G-B♭という音の構成をおよそ守ってきたけれど、4:13〜のアウトロではいよいよ発破にかかりC→G♭→C→Fというこれまでに出てこなかったブルーノートとIVが出てきたり3rdの欠けたパワーコードで調性感がなくなっていく。美しく破綻させるお家芸発揮50点。
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ギターソロもスケールトーンを繰り返す比較的おとなしめなもの……からのピッチシフターを使った意味不明な下降形で世も末感が出ていく。再びC→G♭→C→Fのユニゾン連打から本格的に解体されていく。
— い青リズズ鳥と鳥ズい鳥リズ青青リ青鳥 (@aereal) 2018年8月20日
シンバルのチョークでいきなり終わり、かすかにCm→E♭→G♭→A♭→B♭が感じられるもののとにかく勢いばかりがあるギターソロ、再びスネアの連打で我に返りなんとか曲が終わる。短時間で素早く理性と野生を往復するスピード感に加点100点。
— い青リズズ鳥と鳥ズい鳥リズ青青リ青鳥 (@aereal) 2018年8月20日
“#5” (曲のほう) はいきなりドラムが調子を外してドラムソロに入り秩序がなくなり、ギターのカッティングで調子を取り戻すという構成と対照的なのは非常に興味深いですね。
— い青リズズ鳥と鳥ズい鳥リズ青青リ青鳥 (@aereal) 2018年8月20日
以上、でたらめに加点していった結果、“ten to ten”は140点で2018年ベストソングオブジイヤーです。おめでとうございます。
— い青リズズ鳥と鳥ズい鳥リズ青青リ青鳥 (@aereal) 2018年8月20日
聞いてね → 凛として時雨 - ten to ten - https://t.co/qlCNg13PiP #iTunes https://t.co/vuUjhwHX5B
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