この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

家の電子ピアノ、確か MIDI プロトコルを喋れるはずだよな……と思って帰ってきて調べたところ、そもそも USB 端子があるということがわかった。スペックシートに書いてあるし、確かについている!

マルチエフェクターを繋いでいたケーブルを繋ぎなおすと MIDI キーボードとして認識した!

GaragaBand のソフトウェア音源にスタインウェイがあったのでそれで試しに数小節弾いてみたらめちゃめちゃいい音で感動した。エレピの音よりこっちのほうがいいなんて……。

あまりによすぎて、最初はリズムシーケンスを録るくらいの気持ちだったのにいつのまにか弾き込んでしまった。ピアニシモのときの音の丸さだとか鍵盤を上げるときのノイズだとかまで聞こえてきて、まるでスタインウェイのグランドピアノを弾いているかのようでうわ言のように弾いた。

ピアノを弾くときと、ギターを弾くときに鳴りはじめる和声はまったく異なる。ギターは減衰が速くて弦ごとに音の太さも違うので複雑なテンションコードもさほど濁って聞こえない。

手癖もある。ギターはルート音だけ移動して細い1弦や2弦でオブリガート的なアルペジオを弾くようなヴォイシングでも和声進行は成り立ちやすい。

ピアノは完全に三和音とその転回形が手に染み付いている。音源があまりによかったのと落ち着いたテンションの少ない和声の安心感が懐しくて Gm → C ばかり弾いた。Gm → C は VI → IV の進行の中でも特に宗教的な響きがする。