- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: 単行本
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帰省する前に買って Kindle に入れて帰った。
姉妹の親権を巡る短編は、エロティックというか耽美で退廃的で他にない雰囲気。
『死人宿』は、いい話めいた終わり方をするのかと思いきや案の定。
天然ガスを掘る会社の人の話は長編でも読みたいかな、と思えた。
最初の交番の話もなにかがおかしいんだろうと思って気になり読み進めるかんじ。
どれもおもしろいんだけど、あまりに短くて満足できない。天然ガスを掘る話で、また『王とサーカス』が読みたくなった。単にアジア繋がりということだけど。
作者は東南アジアが好きなんだろうか。
- 作者: 河野裕
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/12/23
- メディア: 文庫
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『いなくなれ、群青』と『その白さえ嘘だとしても』の続編。Amazon で「赤 恋」で検索したら一番上に出てきた。
読みはじめてから、前作までのあらすじをだいぶ忘れていることに気がついたものの、まあなんとかなるでしょと思っていたら、中盤を過ぎたあたりで前作までの話と並行するエピソードなんだということに気がついた。本当はもっとちゃんと前作までのことを覚えていたほうが楽しめたと思う。
けっきょく新しく出てきた子について特に何も明かされるでもなく、話が進んだようなそうでもないような微妙な話だった。
おそらく『いなくなれ、群青』で語られなかった別サイドの話をやるということなんだろうけど、『いなくなれ、群青』でだいたいどういうことなのか想像がついていたので、はっきりいって文庫一冊まるまる使って『いなくなれ、〜』の焼き直しをやっているようだった。
『いなくなれ、〜』のほうが世界観がよくわからないことに対するドキドキがあって楽しめた。
主人公とヒロインが「なぜ『階段島』にやってきたのか」という話は、『いなくなれ、〜』で終わっているはず。
ただ、また前作までを読み返して記憶に新しい状態で再び読んだら感想も変わるかもしれない。
- 作者: 北山猛邦,小松崎類
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/12/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これも前作までの話がだいぶ思い出せなかった……。続きものだと西尾維新くらいのペースじゃないともはや覚えていられないし、いちいち読む前に再読できないな。
複数の事件をそれぞれ並行して解いていくという内容で、これも1冊使ったわりに大して話が進まなかった……。
1と2くらいのペースで話が進んでいくのだと思っていたら3から途端にゆっくりになった。