小さいころ、祖父と一緒に家からここまでやってきて30分くらい電車 *1 が通過するのを眺めるのが日課だった。
たまに宗谷線を走る特急を見かけることができて、その時はよくわからなかったなり自分に祖父が「ほら、○○、特急だぞ」と声をかけてくれた。
祖父に買ってもらった鉄道車両の図鑑みたいなものに載っている車両がここで見れないことをその当時は不思議に思っていた。あと、在来線にも乗り入れる東北新幹線の車両のイメージイラストとして、つばめが田園風景の中にある踏切を走っている絵があった。新幹線は200km/h以上で走るのにこんな踏切のある線路を走るのか、と驚いた記憶もある。
関西に引っ越してきてから京都駅や大阪駅で、あの頃図鑑でしか見なかった特急や新幹線をたくさん見るようになったなあ。鉄道車両を眺めてよしよしといい気分になる趣味はこっちに来てから芽生えたものだと思っていたけれど、実は20年くらい前から続いていたのかもしれない。
もうがらんとしてしまっているけれど、小さいころ、ここにはクレーン車やダンプカーがたくさん停まっていた。
とても大きな車がたくさん停まっている光景は圧巻で惹かれつつも、人の気配があまりないこの場所を不気味にも感じていた。
地元の魅力を発見しよう!特別企画「地元発見伝」
*1:厳密には気動車