この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

夜はカマルでカレーを食べた。

去年よりも涼しい気がするけど、ここ数日は家の中は暑い。外は涼しいと感じるので家の問題だと思う。

あまりに暑くてなんとなく体が火照るので150円だけ握って出かける。ステテコにはポケットがないので左手に家の鍵を握り、右手には150円を握っている。

自動販売機を見ていると段々とカレーがまだお腹に残っている気がしてやめようという気持ちになった。

涼しいので家の周りを散歩する。夜中のほとんど人も車もいない御池通を歩きながら、数百m先を眺めながら、この右手の150円を力一杯投げてみたくなった。

どこまで飛んでいくだろうか、遠くに落ちた硬貨の音は聞こえるだろうか、もしも人が通りかかって硬貨が落ちる音を聞いてぎょっとするだろうか。

財布の中は硬貨が多い。硬貨が多いとやけっぱちな気持ちになる。買い物が荒らくなるし、気持ちも荒む。紙幣が増えると恐れおののき、緊張感が増す。

外を歩くと涼しくて、あまりに涼しいので秋のことを考えていた。秋の空気の細かな記憶はもう薄れてしまった。憧れのような、美化された記憶だけがある。

岐阜に出かけたのが思いのほか楽しかったので、またちょっと遠出してみたい。