この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

06/15

昼に出かけようというまさにその時に雨が降り出す。雨足は強め。天気予報は曇り時々晴れだったのに。結局、一週間前の天気予報通りになってしまった、と少し気落ちした。

烏丸御池まで出て高倉二条へ向かう。昼のラストオーダーが近付いていたためか、あるいは崩れた天気のためか、人は少なく並ばずに入れた。

ラーメンをいただいて出ると少し雨足が落ち着いている。雨から逃げるように寺町通へ。この前も高倉通を下って寺町通へ向かったので既視感をおぼえる。

アーケードに立ち並ぶ店を眺めながら歩く。SOU SOU の店舗の前にある花壇も SOU SOU 柄だった。本格的に夏が来る前に SOU SOU の涼しげなかばんでも買おうかな、なんて思った。

リプトンカフェでロイヤルミルクティのフラッペをいただく。美味しかったけど、かき氷の類としては正直物足りないものがあった。食べ進めていくとシロップがかかっていない氷があった。大きく盛ったかき氷は少しずつシロップをかけながら盛らないとシロップが行き渡らない。

2月に訪れた店で手製ジンジャーエールをいただきながら休憩する。たった数ヶ月前のことだけど、あのときはコートを着ていたなあ、とか、いろいろ変わっていることに気がつく。もう夏はすぐそこだ。

生活雑貨屋めぐりをしたあと、おなかがすいたのでカマルにいく。前はバターチキンカレーを食べたのでビーフカレーとキーマカレーのコンビネーションを頼む。

これがいけなくて、ビーフカレーは想像以上の辛さだった。舌ではなくて喉を焼く辛さ。水をいくら飲んでも足りない。けっきょく SM サイズの半分を食べたところでギブアップした。

それだけでは済まなくて手足の痺れと猛烈な喉の乾き、そして吐き気がやってきた。しばらく郵便局で呻きながら吐き気と戦っていた。たまらず水を買ってきてもらって飲みはじめると少しよくなった。あまりに具合悪そうにしているせいか、小走りで買ってきてくれた。食後なのに走らせて申し訳ない。

場所を移して座り込む。もう本当にだめだというかんじで、正直、もう吐きそうだと思ったので排水溝の近くで座ってその時を待っていた。水を飲む量を増やすとだいぶよくなってきて、気を紛らわせるために話をしていた。

仕事のこと、どれだけ話したものか、あるいは聞いたものか、というバランスが掴めずにいる。安易に口にして仕事に対する誇りだとか責任だとか、そういったものをお互い損ねたくないが、かといって何も話せずにいるのもつらいものがある。自分がなにをしたいのか、いましたいことのうちなにができていて、なにができていないのか、自分の「やるべきこと」とはなんなのか、気がつけば矢継ぎ早に話していた気がする。とっくの間に吐き気は引いていたのだ。

烏丸通から姉小路通へ入って帰る。姉小路通の賑わいから離れた静けさ、暗くて距離感を失う不思議な感覚を知ってほしかった。