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この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

昨日とはうってかわって晴れていたのででかけることにした。

ところが家を出てみると、雨がぱらぱら降っていて、つまり天気雨だった。すぐにやむものだろうと思っていたのだけれど、なかなかやむことはなく、断続的に降ったりやんだりを繰り返していた。あまり煮え切らない天気に不安を感じる。

とても寒く、いまがいつなのかわからなくなってしまっていた。堀川通に出てあまりに穏やかな日の光を眺めて、ここは冬なのだ、と確信した。戻ってしまっていた。あまりに冬が続いてほしいと願ってしまっていたからなのだろうか、と少し罪悪感のようなものを覚えた。

日の光にあたってもまったく暖かくなく、穏やかな晴れ間を見てもなにかが足りないような錯覚に陥る。

京都御苑まででかけたのだけれど、途端に雲行きが怪しくなったので引き返したところで雨が降ってきた。小さな雨粒ではあるけれど風は強い。鈍い空から覗く穏やかなあの日の光に狂気を感じる。