K-7との馴初め、ノロケ

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

PENTAX デジタル一眼レフカメラ K-7 ボディK-7

PENTAX デジタル一眼レフカメラ K-7 ボディK-7

PENTAX K-7を買ってちょうど1ヶ月が経ったのでいろいろ書く。

そもそもなんでK-7を買ったのか。

馴初め

最初はRICOH GR DIGITAL IIIを買うつもりだった。小さいし、なんかいいな、と。

ただ、ファインダーがなくて、どうもそれが気に食わなかった。外付けのVFはあるけど、つけるとダサくなってしっくりこなかったのでDSLRにシフトした。できるだけ小さいのがほしかったのでCanon EOS Kiss X3とかOLYMPUS E-620とかが候補にあがった。

だけど、CanonもNikonもいろんな人がもってるし、なんかいやだったのでE-620で一時期は固まっていた。

あとはお金貯めるだけという段階で家電量販店でさわったりしてるうちに、なんでか知らないけどK-7のカタログをもらってきて、それが事の始まりだった。

(たしかそのときは、どうせカタログはタダなんだし、高級機のカタログ見てみたいし、もらおう、程度に考えたのだとおもう)

ところがカタログを見ると、おもいのほか小さいしなによりカッコイイ。E-620は小さくていいかんじだけど、凡庸で特にカッコイイわけではなかったので、あっという間に気持ちが変わった。これ買おう!!!と。

でも、バイトもしてないし、ウン万円のものなんて日々のこまごまとした貯金でそうそう買えるようになるわけでもなく、買おうとおもいはじめてからどんどん時間は経つ。

K-7の存在を知って心が動いて、「ボディ自体はちょっと高くても長く使えるようなやつを買おう」という方針に変わって、予算もボディで10万円前後まで引き上げた。

それからCanon EOS 50D7DG:titleなども検討したのだけど、7Dはまだ15万円も切っていなかったし、50DはK-7と比べるとシケていたし、D90は値段がこなれてきていいかんじだったのだけど、なんかずんぐりしていてかっこよくないので、結局、K-7になった。

長いこと貯蓄に走っていたのでどんどん各社から新機種が出てきたけど、やっぱり心動かされることはなかった。

ただ、K-5が発表されたときはだいぶ悩んだのだけど、結局はご祝儀相場で高止まりしていたので諦めた。

ノロケ

そんなこんなで無事に予算が立ったので、去年の年末にK-7の購入に至る。

実際、使ってみて、ほんとにすばらしいものを買ったとおもっている。

まず、操作系。プログラムAEがかなり便利。ハイパープログラムと呼ばれていて、後ろの電子ダイヤルを動かすと絞り優先AEにシフトし、前の電子ダイヤルを動かすとシャッター速度優先AEにシフトする。

そして、どちらからでもグリーンボタンを押すことでプログラムAEに復帰できる。

あと、マニュアル露出もかなりやりやすい。グリーンボタンでプログラムラインで決定された適正露出になるように絞りとシャッタースピード(以下、SS)が決められる。このグリーンボタンの動作は変えることができる。絞り優先AEへシフトするとかSS優先AEへシフトするとか。

露出計のガイドがあるし、グリーンボタンによるプログラムAEの支援も受けられるし、とてもスムーズ。

それから、コンパクトさ。ただ、コンパクトといっても、単純な寸法や重量では同じレンズ交換式のデジタルカメラであっても、EOS Kissだとかミラーレスにはかなわない。

ただ、それらにはない剛性だとかグリップ性などを備えた上でのコンパクト性なので物足りないことはない。

実際、K-7を使っていて、これ以上小さいカメラは構えづらい。もちろん、より手の小さな人や、グリップや剛性よりも純粋な小ささを求める人もいるだろうから、小型DSLRやミラーレスカメラに価値はある。K-7はぎゅっと凝縮されたフォルムや重量感がとても魅力的で、これはほかのカメラではなかなか味わえない。

それからシャッター音。いろいろなカメラを量販店でさわったけど、K-7が一番しっくりくるというか上品。カメラにとって重要なステータスだとおもっている。

実写性能についてはなにも考えていなくて、現在出回っているDSLRなら文句のない画が撮れるだろうし、あまり追い求めるとキリがなくなってスペック沼にはまってしまうからよくないだろう、という見立てだった。実際、K-7の画質(というのも何を指すのかわからない)にほとんど不満はない。

後述するように、いくらか気になるところはあるけど、それを手に入れるために失うものが大きすぎるので納得して受け入れられる。

気になってるところ

まず、高感度性能。ノイズの出方はあまり嫌いじゃないけどISO 400か現像時にノイズ・リダクションをかける前提なら800くらいが限界だなあ。そんなに高感度を必要とすることはないのでそれほど問題でもない。

次にストラップを取りつける三角環の位置。モードダイヤル付近にある三角環の位置が反対側と非対称でバランスが悪い。マイク端子がある位置につけてほしい。これはけっこう気になってる。

それからRAWボタン。ほとんどRAWでしか撮らないので、このボタンが死んでいる。けっこう良い位置にあるのにもったいない。K-5だとRAW+FXボタンになって、いくつかの機能をわりあてられるようになってるみたい。

あとバリアングル液晶。あると便利だとはおもう。ただ、バリアングルにすることで失われることもあるのかもしれないから、手放しで欲しい、というわけでもない。それに現状でまったく代替できないというわけでもなさそうだし。

総括

K-7, いいカメラです。レンズシステムはすごく趣味性の高いラインナップだけど、サードパーティのレンズと組み合わせれば他社と比べてそれほど遜色があるとはおもわないし、なにより「おもしろいものつくってくれそう」っていうワクワクを持てるメーカーなのでいいですよ。

また、カメラを持ったことでいろいろわかってきたこともあって、以前はカメラ一台でいいじゃん、なんでそんなにたくさんいるの、とおもっていたりしたのですが、カメラ一台でカバーできる範囲ってそんなに大きくないので、いくつかのカメラで分担させるのが賢いやり方なんだろうなあ、とおもっています。具体的に言うと高感度に強いカメラがあったらうれしいかな、とおもったりしていますが、高感度耐性のあるカメラはK-7より小さいことはないだろうから、あまり真面目に考えてません。

これから長く大切に使い続けようとおもいますが、箱入りにするつもりはないです。