この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

近くのゲオでアルバイトをしている。シフトは朝の9時から15時まで。1回、研修みたいなものを受けた。その時は12時まで、3時間のシフトだったが、今日から15時までとなる。

起きたのは9時。だけど、バイトに遅れるという現実感がいまいちなくて、だらだらと朝食をとっていた。

そのうち父が起きてきて、「バイトいかないのか」とだけ言った。おれは何も答えずにテレビを見ていた。父は無言の圧力をかけてきた。

昼頃になって、カップメンを作っていたとき、ふとした瞬間にとんでもないことをしてしまった、という実感が湧いてきた。パジャマのまま家を飛び出し、裸足でゲオへ向かった。どうしよう。クビになる。このままじゃ、まともに働けないクズになってしまう。

急勾配の坂をかけ上がってゲオの前に着くと、大きなテレビでニュース番組が流れていた。

「胃薬がなくなってしまうようです。現在、使われている胃薬は『豊水』一種類のみですが、これが販売規制される模様です」

街頭インタビューでは「わたしたち、胃薬なしでどうやって生きていったらいいの」と途方に暮れる女性が映っていた。

そんなの、どうでもいいだろう、こっちは社会的に死ぬかどうかなんだぞ、と心の中で蔑んだ。