just A moment / 凛として時雨

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

just A moment / 凛として時雨

  1. ハカイヨノユメ
  2. Hysteric phase show
  3. Tremolo + A
  4. JPOP Xfile
  5. a 7days wonder
  6. a over die
  7. Telecastic fake show
  8. seacret cm
  9. moment A rhythm (short ver.)
  10. mib126

DISCOGRAPHY|凛として時雨より。

先週、ちゃんと買ってきました、"just A moment"! 略してjAm!

メジャーデビュー(という実感が湧かないけど)の影響か、ミックスが洗練されているような気がする。 特にシンバルが痛くない。

"Inspiration is DEAD"の"nakano kill you"とか"knife vacation"は特に耳がぶっ壊れそうになるくらいシンバルが耳に痛かったけど、今回はそんなこともなかった。

特に"Telecastic fake show"が顕著だと思う。この曲もシングルに収録された時は、けっこうシンバルがうるさかった。だけどアルバムに収録されるにあたってリミックスされて、大きなエディットは入っていないけど、まったく違って聴こえる。

あと、今までは「うるさくて高いツインボーカル、その次にエッジのきいたテレキャス、あとベースとドラム」って感じだったのが、ここにきて3人としてまとまっている気がする。むしろギターが空気になりつつある。

今までもそういう傾向の曲はあったけど、アルバム全体の傾向としては新しいんじゃないかと思う。

「狂気」とか「鋭角」とかそういうキーワードは鳴りを潜めるのかな、と"moment A rhythm"で予想したけど、"JPOP Xfile"で裏切られて。ただ、"ハカイヨノユメ"のようなアグレッシヴな曲でも、切なさとかそういうのが目に見えるようになった。と思う。

前々から時雨の端々に感じていた、「どうにもならない過去」への苛立ちとか祈りとか後悔とか、そういうのが前面に出たのかな、とか考える。

"Sergio Echigo"とかすごく後ろ向きだと思う。「青木華絵」が主体なのか客体なのかわからないけど、主体ならば「背中見せて少し笑う」=「振り返る」ということで、色々な意味で「後ろ向き」だし、客体ならば「行方知れず」の「青木華絵」が「少し笑う」のはやっぱり過去だし、後ろ向きだ。

345の歌う最後の「少し」が切なさバースト。トランザム状態。

"JPOP Xfile"もそういう意味で切ないというか後ろ向きだと思う。サビ締めで345が連呼する「だんだんわからなくなった」がまた皮肉だ。その前で「i know → i know」と歌っているのに。

せっかくだし?1曲1曲感想でも述べる。

ハカイヨノユメ

「うっかり(できた)新曲」としてアルバムの話題が出る前からライブで演奏されていた曲。

V系ぽさ(というかLUNA SEAぽさ)を前面に出した1曲目。うねるベースとお得意の切り刻むようなリズムのリフ、そして唐突な曲想チェンジ。

345の「ハカイヨノユメ」が歌うメロディがサビではシンコペーションなのに、ブリッジやアウトロで元のビートに戻るのが特徴的。と思う。

Hysteric phase show

"ハカイヨノユメ"のノイズまみれのアウトロを切り裂く、ファズがかかったリフではじまる曲。時雨には珍しく16ビート主体。とりあえずファズかっこよし。

Aメロでは345がサンズをOFFにしているので、新しいPJベースの音が聴ける。粘りのP。

Tremolo + A

これも「アコギの曲」ということで結構前から演奏されていた曲。TKがテレキャスターを置いた。

広がりのあるAメロやサビと対称的に、室内音楽のようなBメロとの対比が新しいかんじ。2回目のサビ前のキックの4つ打ちが加わるところや、アコギのソロは興奮する。

「ねぇ キミはフタリセカイ?」という"ラストダンスレボリューション"の「twilightなspeed」に並ぶほど訳のわからない歌詞が登場。

JPOP Xfile

いろいろ勘ぐりたくなるタイトル。本人たちいわく、JPOP!は効果音的なアレらしい。…効果音?

個人的には"ハカイヨノユメ"とかの方がキャッチーだと思うけど、さすがにサビの「JPOP!」連呼はくる。

a 7days wonder

まんまそっくりなタイトルの曲が某バンドにありますが気にするな。こっちは週休なしだぞ!

現代的な音と超精神的?な音が混濁している。ような雰囲気。

a over die

そういえばなかった、インスト。ぶっちゃけ目新しさはない。なんかte'とかに似てる。しかもテレキャスを弾いていない。おそらく。これはきっとストラト。

どっちかというと目新しいのは一発録りしたということ?

Telecastic fake show

ヘッドフォンなんかで聴くとシングルとぜんぜん違って聴こえる。ドラムがより生々しくなった。ギターも重厚に聴こえる。

みんな一緒にTIME REVOLUTION!!

seacret cm

たぶんタイトルに突っ込んだら負けなんだろう。きっと"i not crazy am you are"に突っ込みを入れるくらいナンセンス。

なんかACIDMANぽい。"migration 10^64"みたいなかんじ。

moment A rhythm (short ver.)

正直、アルバムで一番残念に聴こえる曲。どうせならライヴでやっているキーで入れてほしかった。

mib126

2chの時雨スレで「126って抜けてる数字が345じゃね?」という書き込みを見て感心した。345好きだな、ほんと。

密かに期待していた曲。リリースされたディスクのラストトラックは(少なくともおれの)期待を裏切らなかったから。結論からいうと期待を良くも悪くも裏切らなかった。

別に悪いことはないけど、期待を上回る出来でもなかった。インタビューを読むと収録されるかどうかの瀬戸際に立たされるほどギリギリに出来たらしい。TK本人も言っていたけど、そういうプロセスの話題は聴く人には関係のないことだ。

でも、実験性に富んでいるというか新しい可能性を感じさせる。すごく偉そうで自分でいやになるけどしゃあない。

今まで「君」とか「僕」とか「あなた」とか綺麗な言葉ばかりだったのに、はじめて?「オマエタチ」という言葉が出てくる。まあ、歌詞カードには書かれていないけど「fxxk you」とかもあるみたいだし、はじめての綺麗じゃない言葉というには違和感があるけど。

jAmは「切なさ」とかそういう方面を前面に出している気がする、って書いたけどアルバム1枚分の「狂気」を詰め込んだような曲だと思う。でもこの曲は理性的なキレ方をしている気がする。「かっこいい」ところが多々見られるし。

もうちょっと練ってもいいというか、あまりにも圧縮されている気がする。もっと前半のアンビエントな曲想をゆっくりと広げていいんじゃないかと。"Sergio Echigo"ほどじゃないにしても、もっと大事にできたと思う。抽象的な話だ。やだやだ。

そうすれば後半も活きてくるのにな、とかいろいろ邪推する。