この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

室町通を下って帰っている途中、この道もずいぶん歩いた気がするな、と思った。

まだ知らない道もあるけれど、歩き慣れた通も増えた。


京都に住んでいると、なかなか途方に暮れるほど迷えない。

3月頃に初めて訪れた貴船神社のあたりは、迷うと本当に大変なことになりそうなかんじがドキドキした。

大阪の好きなところは、京都と違って迷うと途方に暮れそうなところだった。いつも通る道から外れると途端に狭く、あるいは暗くなってなにがなんだかわからなくなってしまう。

いつまでも遠回りしていたいし、遠回りすることをずっと許していたい、許されたい。