初詣 (1)

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

昼過ぎから初詣に出かける。

 

疫神を祀っているということで今宮神社から。久々に自転車でちょっと遠出したからか、着ていたジャケットが厚手で暑いからか、千本通の上りがやけにきつく感じて汗をかいた。途中のコンビニで休憩。

今宮神社に着いたら思ったより人が多かった。考えることは一緒なのかもしれない。

人も多いしゆっくりできる雰囲気じゃないのでお参りしてそそくさと出る。

 

せっかく北上したので上賀茂神社に寄る。こっちもけっこう人が多い。

冬の上賀茂神社は夕方になると西日がきれいに小川に差し込んでくるのでしばらく腰掛けてぼーっと眺めた。喧騒も少し遠い。

 

近くなので大田神社にも寄った。何度も通ったことがあるけれど、本殿の左手から道があって大田の小径に続いていることを初めて知った。

 

それから日向大神宮に寄ることにした。白川通まで東に進んでずっと下がることに。

ついでだしと思って深泥池に寄る。タクシーに出てくる幽霊の話でしか知らない。たしか二度目。西日に照らされる冬の深泥池は怪談も似つかわしくないただただ殺風景な池だった。

そのまま東に出て地図を見たら宝が池が近いことに気付いて、もうすぐしたら京都を離れるしなと思って見ておくことにした。

意外と高いところにあってしばらく登ったらボートとか漕げそうな、というか実際に漕げるらしい池が出てきた。ベンチらしいベンチもないので池のそばでぼーっとしながら鴨を見て満足したので引き返す。

 

北山通から白川通に出る手前に修学院駅前の踏切を渡る。ちょうど傾いた陽が出町柳の方から差し込む。

白川通に出てからひたすら下る。久しぶりに長いことロードに乗っているのでお尻が痛くなってきた。

 

南禅寺を過ぎて日向大神宮に着いたけれど、社務所の受付時間は16時で終わっていておみくじも引けなさそうなので引き返す。

インクラインの上から沈もうとする太陽が照らす京都を眺める。

高いところといえばと思い至り粟田神社に寄ることにする。

 

ついさっきまでは陽が照っていたのに、粟田神社に着いた時にはもう沈みきって急に暗くなった。

北西の向こう側に見える霧のような雲。縄で括られた旗が風で軋むのをメトロノームにしながらしばらく眺めていた。