京阪特急という行き付けのカフェ

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

自分に読書の習慣が身に付いたのはここ5年くらいの話である。

元々、本を読むことは好きではあったが他にも好きなこと・気になることがたくさんあった。

家にはとかく誘惑が多い。ギターもあればエレピもありベースもある。映画やアニメを見ることもできるし、PCを開いてソフトウェアについて考えることもできる。

そんな状況なので本に没入する前に邪念が湧き、投げ出してしまうこともしばしばあった。

 

そこで、場所を変えてみようと思い立つ。ちょうどそのころ居心地のいいカフェに出会い、これ幸いと長居する理由にもなるしと、カフェにいるあいだは本を読むことにした。

習慣として根付いたので、次は本に触れる時間を広げるために別のカフェに行く時間を増やした。

月あたりに読み進める量は増えたものの、支出も増えた。また、より困ったことに、土日の午後はどこの店も混みがちで、いっぱいなので次の店へ向かう、ということが増えた。

行ってダメだったときのショック、空いてないかもと心配が常によぎることなどなど、気分を入れ替えるための読書の時間にストレスを感じるようになり、本末転倒しつつあった。

 

そこで京阪特急。元々、京阪特急に乗ることが好きで、特に用事もないのに淀屋橋まで行って、改札を出て、再び京都に戻るといったことを隔月でやっていた。

さらに最近、プレミアムカーという有料指定席か一部の特急運用に導入された。

有料指定席なので、お金を払い現地に着けば指定の区間は座れることが保証される。Webから予約や変更ができるので、思い立っての行動とも相性が良い。

京都市営地下鉄東西線の沿線に住んでいるので、三条京阪で乗り換えても必ず座れる。京阪は特に観光客によく利用される路線なので、席が確保できる安心感はたいへんありがたい。

三条から淀屋橋まではプレミアムカーに乗り、淀屋橋からは始発なので自由席でも確実に座れる。

往復すると860円、片道でプレミアムカーを利用すると1360円と、カフェで食事をするのとさして変わらない。

行きはプレミアムカーで読書し、帰りは先頭でかぶりつきもできる。

 

土日の昼間にカフェを探す場合と比べ、判断が減るし文字通り景色が変わるからリフレッシュにも役立つ。

難点があるとすれば、カーブが多く速度もそこそこなので眠くなりがちな点くらい。