この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

春のような天気だと思った。快晴。突き刺すような風ではなくなっていた。

京都御苑を歩きながら、昨年に撮った梅の木の蕾を見てこれらが花開く季節のことを考えた。

雪の降らない土地に移ってからずっと今はいつなのかということを考えている。

雪が降りはじめたら冬で、雪が溶けたら春が訪れる。そんな挨拶があったけれど。

梅が咲けば春なのか? でも梅が咲く季節はまだ寒く暗く、自分にはあの季節を春とは思えない。

でも桜が咲く前に春は来ていると思う。3月の下旬、節目を前にしてそわそわする空気の中に紛れて春が現れる。