土曜の昼はNITIでかき氷を食べた。アップルパイと柿。
新生姜や桃といったかき氷らしい、落ち着いた硬派 (?) なシロップが季節のシロップに選ばれるのだなあ、と思っていたけれど、そんなことはなくてアップルパイみたいなシロップも出るようだった。
アップルパイはシナモンや奥に潜んでいた煮たリンゴが香り高く、かき氷らしからぬ濃厚な風味であった。
柿のシロップのかき氷もいただいた。記憶にある限り生まれて初めて柿を食べた。
アップルパイはシロップがさらっとしていたけれど、こちらは粘度が高くドロリとしている。
奥にはやはり柿の果肉が潜んでいた。口に含んで一噛み、二噛み、溶ける。
もっと寒くなってから、また来たい。
土曜の夜は五条でガレットをいただく。
薄いし、味のついていなさそうな見た目で、上にトマトとオリーブの実があるだけで、本当にこれはお店で食べるようなものだったのか……? と少しだけ思ったけれど、ちゃんとお店でいただくべき素晴らしい料理だった。
卵を使ったピザみたいなもので、サクサクしつつも中は (おそらく) そば粉を使ったペーストが詰まっていてなかなか歯応えがある。
アンチョビの効いたソースで上品な味付けがされていて美味しかった。
ちょうどよい量で食べたあとのお腹の具合がここ半年くらいで一番よかった。なかなか自分がちょうどよいと思える量のごはんを食べるのはむずかしい……。
日曜の昼は天ぷら蕎麦。夏に来たときはものすごくお腹が痛くなってほとんど蕎麦を食べることなく帰ってしまったのでリベンジは果たせた。
小雨がそれとわかる微かな滴る音が聞こえる庭のある奥の小部屋みたいなところで食事をした。
街中なのにとても静かだった。雨で濡れた庭の石を見ていた。
夜はホテルのロビーにあるカフェのようなところで甘いものを詰め合わせたスイーツ重なるものをいただく。
ホテルの中に入っているだけあって、とても静かで落ち着いた接客をしていただいて、2階からの眺めはなかなかのもので、上品だなあ、と息をついた。
スイーツ重はとても美味しかったのだけれど、クリームを使ったものが多くてだんだん気持ち悪くなってきてつらかった。
洋梨のタルトがとても美味しかった。高校生っぽいと思う。