尾花大輔 その成れの果て
尾花大輔「その成れの果て」 : 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
同僚に勧められて見てきた。
本業がデザイナーの方で物を撮った写真を使った空間デザインの展示ということでいわゆる写真展というかんじではないかもしれないが、それ目当てに訪れて楽しめるくらいには強度のある素敵な内容だった。
在廊されていたので少しだけお話をさせてもらい、感銘を受けることもあった。
「よくわからないものが好きで、そういうものを撮っていたいんです」というようなことを仰っていて、はっとした。
自分もかつてはそういうことを考えていたはずだけれども、パーソナルな感動をより広く伝えたいと考えるあまりいつのまにか逆転してしまい、広く伝わる写真を、という思考に囚われていたことに気が付いた。
もちろん伝えることを諦めず伝え続けたいけれど、そのために自分の琴線を歪めるのは違うな、と思った。
展示されている写真はiPhoneで撮れているということも、実感としてよく写るカメラだということはわかっていたものの実際プリントアウトして眺めるのに耐えているのを見ると舌を巻いた。
こじんまりとした空間で、それが思いがけずほどよい距離感で心地よかった。
在廊されているということで内心気が重かったけれど、他人の存在をこんなに身軽に感じられるのも不思議だなと思う。
こういう規模の展示は安心できるので、いつかやりたい。
冬用にHaglofsのコートを買った
(ホグロフス)HAGLOFS TORSANG PARKA MEN 603612 3MY DEEP WOODS M
- 出版社/メーカー: ASICS Corp. Apparel (HAGLOFS)
- 発売日: 2017/08/10
- メディア: ウェア&シューズ
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HaglofsのTorsang Parkaを買った。GORE-TEXのジャケットを買ってたいへん満足していたし、冬用の暖かい防水性能のあるコートが欲しくなったのでHaglofsで買った。
フリース地が付いている、ポケットが多め、ファスナーが上下についていて寒さに応じて開きを調節できるあたりが気に入った。あと着た時のシルエットがコートにしてはスリムなのもいい。
コート自体は一昨年買ったチェスターコートがあるけれど防水性能がないし襟元が開いて防寒のためにはマフラーが必須なところが普段遣いには難しいので、もうちょっと実用性のあるやつを、と思っていた。
アウトドアブランドが良さそうと思って見繕ったけれど、やっぱりアウトドアブランドだとモンベルっぽいというか、シルエットか色のどちらかが好みに合わないことが多くて、気に入ったものだとアークテリクスの10万近いやつかHaglofsのTorsang Parkaしかなかった。
店頭で試着した中ではSiljan Parkaも良かった。
こっちはGORE-TEXでやや薄め。極寒だと寒そうだけれど関西にいるくらいならそう困らないだろうし、むしろ着れる時期が増えるという考え方もできる。しかし予算を越えていたのと、レイヤリングしないと寒そうでこれだけで解決とはならないから、Torsang Parkaにした。
最近ホルンのレッスンで言われていること
レッスンを受けはじめてから1年半が過ぎ、だいぶ演奏の中で自分がコントロールできることも増えてきて、ちょっとずつ基礎力が付いてきたと思う。
最近、指摘されていることについて整理してみる。
出だし
現役時代にも「出だしに気をつけろ」とは言われ続けてきたけれど、今、どういう問題があって、どう対処していくべきか、について一旦考えてみる。
まず出だしに破裂音が混ざりがち。これは吹き方を試行錯誤してみたところ、息の量が多すぎがちということがわかった。
息の量や体全体の圧力やアンブシュアを整えて音を出すわけだけれども、息の量以外の要素が足りていなくて量でどうにかしようとして多すぎる息を入れた結果として、行き場のない息が破裂したような音を出しているのではないか、という話になった。
ので、圧力やアンブシュアを疎かにせず、常にこれらのパラメータのバランスが歪になっていないか確かめながら練習していこう、となった。
マクロな流れを掴む
運指や音高に囚われがちで曲の全体感を掴めていない、と言われることが多いので気をつけている。
まず運指や音高はフレーズやセクション単位の流れの中で捉えるということ。単音だけ出せてもだめで、前後の繋がり含めて指はもたつかないか・音が当たるか、ということを気をつけるということ。
練習でつまづいた時に反復練習をするが、その際にちゃんとフレーズなど音楽的単位で再現すること。
そして細かいところと同時に全体感を把握するのを忘れないこと。調性が何で、転調するのか、ソナタ形式なのか・ABA'のマーチ形式なのか、などなど。
再現部なら提示部と変わっている指示 (強弱やアクセントなどのニュアンス) を見つけるとか、転調を予感させる進行があるならその音 (転調先からの借用音とか) のピッチを特に正しくとる、とか。
そういうマクロな視点とミクロな視点のどちらも持って曲を詰めていくということを良く指摘されるので、気にとめる。
近況
TK from 凛として時雨 presents error for 0 vol.4
なんばHatchでACIDMANと。ACIDMANは高校のときにたくさんコピーしたなあ。最近の曲からよく知っている昔の曲までやってくれて嬉しかった。“to live”がめちゃくちゃかっこよかった。
TKは今回からPAと照明のスタッフが変わったらしく、外音がめちゃくちゃ良くてびっくりした。音のバランスが変わってギターは控え目にベースとピアノが大きめで、とても聞きやすかった。このPAで時雨のほうも聞きたい。
“katharsis”もやってくれた。思っていたギターと違ったみたいで「違う」っていうジェスチャーをして何度か交換していた。MCで「ギターとってきてもらっています」って言っていて、律儀でかわいいなと思った。
“Shandy”は久しぶりのような気がする。4カポという情報を聞いてちゃんと見てみるとたしかに4カポだった。「僕の中で〜」のところで外していた。ドロップDで4カポっていう情報もあったけれど6弦がどうだったかはわからない。
“contrast”のイントロとアウトロがピアノシーケンスなしのアレンジで、アコースティックアレンジに近いしっとりした雰囲気が出ていて良かった。
全体的にとにかく音の良さに感動してかなり盛り上がった。最近、ライブ見る時にお酒を飲むことが多い。今回もハイネケンを飲んだ。ふわふわして楽しい。
鉄道大回り
金曜日に休みをとってひたすら鉄道に乗る活動をした。
三条から京橋まで京阪に乗り、京橋から木津まで学研都市線に乗る。木津から京都まで奈良線の大和路快速。
大阪の南東や京都の南部は普段まったく訪れず、こうして鉄道に乗る遊びをしないと土地勘もおぼつかない。
学研都市線は松井山手を過ぎると単線になって途端に地方っぽくなるのがおもしろくて好き。
響け! ユーフォニアム 北宇治高校定期演奏会
なんだかんだ毎回来ている。今回は宇治。
『リズと青い鳥』フル尺がついに解禁された。『リズと青い鳥』はCDで聞くよりずっとダイナミクスに富んでいて生はいいな〜と改めて感動した。
その他の曲は全体的にちょっと演奏が粗かった気がする。
立川で「リズと青い鳥」を見た時もそうだったんだけれども、こういうイベントに来ると4D感が強いというか、においが……。
深夜
いろいろあり深夜にやる仕事が発生した。昼すぎまで寝て、夕食を食べてから出社して日付が変わるのを待ち、イベントをこなし、3時くらいに帰った。
カフェイン (レッドブル) を飲むことに慣れていたので覚醒作用も効き目が薄くなったと思っていたけれど、遅い時間に飲んで時間も経っていなかったせいか、あるいはめずらしく緊張するような仕事をしたせいかあまり眠れず、5時半くらいまで寝付けなかったし、昼前には目が覚めた。
内容としては楽しくないというか、喜ぶポイントはほとんどない災害みたいなイベントだったのだけれども、深夜で数人で集まってなにかをするというのは学生っぽくてちょっと楽しかった。
続・終物語
劇場上映がはじまったので見てきた。原作が出た時は「終物語」で締められた舌の根も乾かぬうちに続編かよ〜と思ったものの、読んでみたらシリーズで一番好きになった。ので、これは見ておこうと決めていた。
西尾維新作品はキャッチーなモチーフ (鏡世界の反転など) に言葉遊びみたいな仕掛けをかけるのが特徴だと思っていて、それが好きなところでもある。『続・終物語』ははやいうちから鏡の中の反転した世界であることが示唆されているが、同時に単に反転しているわけでもなさそうだ、という含みもある。
そういうミステリっぽさが敷かれつつも、謎それ自体の比重はそこそこに明かされる「なぜそうなったのか (= why-done-it)」が実によくできていてよかった。
ちゃんと前巻で種明かしされた忍野扇のバックグラウンドが活かされたおはなしで、とてもきれい。
だし、ビジュアルインパクトが特にすごいエピソードだからアニメ化されてほんとうによかったなあ。