いままで使ってきたブログソフトについて
なんとなくそういう気分だったのでまとめてみる。
Movable Type
- Webサイト
- movabletype.org
- ライセンス
- プロプライエタリ / GNU GPL
- 使用期間
- 2005年10月 - 2008年10月
一番長く使っていたソフト。けどそんなに深入りしたわけでもない。Perlはよくわからないのでプラグインなんて書けなかったし、せいぜいテンプレートを書くくらいだった。
でもビジネス用途で使ったことないし、カレンダーなんて使ったことないので、<MTEntry*></MTEntry*>
くらいしか書いたことがない。
果たしてMTのテンプレートタグが使いやすいのかどうかはわからない。でも、3年近く触れていたので、Smartyだとかよくわからないけど便利そうなものたちに心が移ることはなかった。
個人でひっそり使っていたので再構築のことで悩むことなんてなかった。最終的にコメントもトラックバックも切っていた。管理画面のもっさりさもずっと使っていたので麻痺していた。 後述するWPに触れたとき「はやいな」と思ったけど、それだけだった。結局、自分にとっては何よりも積み重ねた時間が財産となっていたみたいだ。
…なんていえば聞こえがいいけど、要するにMTに毒されていたんだ。MTで可能でそれ以外で不可能なことはあっても、逆はそうそうなかった。 MTのコミュニティはそりゃもう巨大で、おれみたいな貧相な発想しかできない人間の望みをかなえるプラグインは必ずといっていいほど、存在したんだ。 だから「はやいな。けどMTと同じURLで公開できないんだね。できるかもしれないけど調べるのめんどくさいね。だからMTでいいや」となる。
でもさすがにMT4になって、なんかもう個人で使うには器が大きすぎるというか、過ぎたおもちゃというか。そういう感じがしたし、どうせならプラグインを書く意欲が出るようにPythonで書かれたソフトを探そうと思った。 それでおれはMTから離れた。
WordPress
- Webサイト
- wordpress.org
- ライセンス
- GNU GPL
- 使用期間
- 2007年4月 - 2007年8月
どこもかしこも「MTよりWP! 時代はWPだ!」という流れだったので、暇つぶしにXREAのサーバにインストールしてみたのがはじまり。しばらくWPを使ってブログを書いていたこともあった。 使っていて「別に大したことないなあ」と思った。悪いとは思わないけど、なにがいいのかわからなかった。高速だっていうのも胡散臭い。PHPはたいていmod_phpとしてインストールされているし。 XREAを利用していたのでセーフモードで動くPHPはなかなかに厄介だった。
別に嫌いだったりはしないけど、いろんな人が持ち上げる「WPのよいところ」というのが胡散臭く感じられて、ずっと懐疑的な気持ちで使用していた。 結果として「MTよりWP、というほどのことでもない」と自分の中で結論づけた。そもそもPHPで書かれていることだとか、プラグインアーキテクチャがお粗末なこととか、ソースが読めたものじゃないとか、いろいろ理由はつけられるかもしれない。 だけどおれは「テンプレート (テーマ) を積極的に書こうという気にならない」という理由ひとつが決定的にWPに「ダメ」という評価を与えるのにじゅうぶんな理由だとおもう。
バージョンが2.xになって管理画面が刷新されたみたいだけど、おそらくコンセプトみたいなものは変わっていないのだろうから、なにもおもわない。
Nucleus
- Webサイト
- nucleuscms.org
- ライセンス
- GNU GPL
- 使用期間
- 不明
WPのまえに試したソフト。とてもいいソフトだとおもう。少なくともおれの要求に合致していた、とおもう。 けど、おれがMTで必要としている機能をほとんど実装しているだけに、動的生成にまつわる煩わしさだとか、MTとの微妙な違いが気になってMTのほうに気持ちが傾いた。
Textpattern
- Webサイト
- textpattern.com
- ライセンス
- GNU GPL
- 使用期間
- 2009年2月 - 2009年6月
ブログというか日記を再開しようとおもって、もっと楽に扱えるソフトを選ぼうということでいろいろと探した結果、これに落ち着いた。 日本語のリソースはやっぱり少ないけど、JamGraffitiの壱茉さんがTxpを使い始めていて、 あまつさえテンプレートを公開しているという出血大サービスぶり (?) で、おれは勝手に後押しされた気になった。
ちょっと癖があるけど、使いやすいです。こじんまりした用途にも向いている。とおもう。なんか月並みだ。
May
- Webサイト
- /May - aereal.repos - Trac (暫定)
- ライセンス
- 考えていない。MIT Licenseとかそのあたりになるのかもしれない。
- 使用期間
- 2009年6月 -
いい加減、要求に見合ったシステムを探すのがいやになったし、プログラミングの勉強をしてみたかったということで、自分で書いたソフト。 当初はPythonで実装するつもりだったんだけど、諸事情によりRubyで書いた。おかげでRubyの勉強がはかどった。
Accept
ヘッダをみたり、Request-URI
の拡張子をみて、スタイルシートを選択してXML文書に適用して返す、というありがちな実装。
大したことはしてないとおもうけど、素人なのでとても苦労した。Rubyのリファレンス、それもArray
とHash
とModule
と
String
とEnumerable
はくさるほど読んだ、とおもう。
もしコンテントネゴシエーションを実装しなかったら50行にも満たないスクリプトになったと思う。それくらい単純で、結局おれの要求はほとんどXSLTがかなえてくれたというわけだ。
おれに最適化されているので汎用性はないけど、すごく使いやすい。いや、使いやすいというか不便がない。Web上で編集するインターフェースを作ろうかと思うけど、ちょっとめんどくさい。 そのうち気が向いたら。