広島でぼーっと立ち尽して街並みを眺めているとき、人間の目ってよくできているものだなあと感心していた。

遠景をよく解像するし特にダイナミックレンジが広いのがいい。デジタルカメラと人間の目にある差は、ダイナミックレンジが一番大きいと思う。高周波成分の少ない被写体では解像度であまり不満は感じない。

色の再現もよい。よいというかこれが基準になっているんだけど。

人間の目と言うものの自分のことしかわからないが、恐らく多くの人とそんなに変わらないと思う。自分が際立って目がいいということもないので。

となると小さい頃からこういう風に臨場感をもって街や風景を眺めていたはずなのに写真に収まっている画はチープすぎる。実家でふとアルバムを手にとってフィルムで撮った写真を見返すとその粒子感とかラティチュードの狭さに驚いた。

自分が物心ついた当時のことを思い出すとき、あまりにぼんやりしていてああいう色褪せたイメージが合うかもしれない。けどその当時、4歳の自分はもっと鮮やかにはっきりと世界を認識していたはずなのに、それが合っていると思うだなんて。