この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

権限を制限して分割し移譲しよう、というのがそれなりの規模の組織ではよくあることだと思っているけれど、同様に責任も同じくらいの粒度で制限し分割されて移譲されていないと、手足を切られたまま背負う荷物の重さは変わらず、ということになってしまってよくないと思っている。

あと、すべての人間はあまりに不出来であるから、相互に監視して補完しあわなければいけないと思っているので、権限や責任の分割は非常に身慎重に行われなければいけないとも思っている。権限や責任を制限するということは、境界面が増えるということで、境界面が増えると単一障害点が増える。その役割がうまく働かないときにどれだけ滞るか、とか。


自分に与えられた責務のようなもの、いくらかあるけれど、突き詰めてしまうと自分のやることに絶対の保証はできないので、質を保証するために「私の行ったこれこれこの仕事 *1 はこのような理由により信用できない点がある」ということを「保証」することもまた、責務の果たし方のひとつだとも思っている。

より信頼度を上げるために、たとえば他人の目を借りるということもありえると思う。

はっきりいって自分は人間のなす仕事をまったく信用していないので、目を増やして不完全なところに気付きやすくするということ、あるいは目を増やすことで責任をうまく分割するくらいしかいい運用を思い付かない。


信用のできる少数の人間だけで仕事を行うというのも考え方のひとつではあると思うし理想に近いと思うけれど、解決策とはなりえないと思う。

世の中、関わる人を減らすことほどむずかしいことはないだろう。減らすのがむずかしいから、たとえばベンチャー企業のようなところへある種の憧れを抱く人たちがいる。

とにかくリセットをかけるというのは、ごく狭い範囲ではうまく働くかもしれないけれど、もっと広い範囲ではただの現実逃避になりうる。

自分は常に逃げられるものからは逃げていきたいと思っているし、とにかく逃げているし、逃げてきたけれど、逃げたくないものもあって、逃げたくない問題をうまく解決したい、と考えている。

*1:必ずしも労働とは限らない