この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

草間彌生−永遠の永遠の永遠−中之島まで見にいってきた。

京都で待ち合わせだったのだけれど、待ち合わせの時間を勘違いしていて結局遅刻、14時すぎに三条に着いて京阪で大阪へ向かう。

幸先のいい話を聞けてよかった。身近にいる人に佳いことが起きるのは嬉しい。

京橋で中之島線行きの各停に乗り換える。中之島線、あんなかんじだけど本当に大丈夫なのだろうか。まあ、あっさり方針転換した身軽さはよいとおもうけれど。

中之島行きの電車では向かいに文化系っぽい女性三人組が座って騒いでておもしろかった。きっとこの人たちも中之島まで行って草間彌生を見るんだろうなあ、と考えていたら本当にそうだったので一人でほくそ笑んでた。

JR京橋でゴキブリホイホイオフがあってひどかったらしい、という話をしてゲラゲラ笑っていた。

渡辺橋で降りて国立国際美術館へ。京阪には〜橋という名前の駅が多い (淀屋橋、天満橋、古川橋、観月橋、京橋、などなど) という話や阪急には〜田が多い (梅田、園田、富田、など) 話などをしていた。

チケットを買うのに列んでいたら「あまっているからどうぞ」とチケットを下さった女性がいた。

人が多くてガヤガヤしていたし、普通に黙って見るのも疲れる感じだったので、タイトルと作品の構成要素を照らし合わせながら「ほ〜」と納得の声をあげる活動をしていた。何を描きたいのかぱっと見ではよくわからなかったけど、なんとなくこの絵のパーツはこういうものを表していて、これとこれを組み合わせるとあれになるのだな、みたいなのが段々わかってくるとおもしろかった。「波」というパーツと「春」表すパーツを組み合わせた絵が「春のさざなみ」みたいなタイトルになるの、規則的でリズム感があってよかった。一見すると適当に描かれているように見えた顔のようなものも、実はたくさん描かれている中でブレておらず手癖のようになっていて決して落書きみたいなものではない、ということがわかってきて、見るのがおもしろくなってきた。だんだんリズム感が掴めてくると、タイトルを予想して当てる、みたいなことも始めた。当てることもできてかなりおもしろい。しかし描かれているテーマが非常に内省的でひとりで見に行くと疲れてしんどいかんじだったと思う。あまり美術展示とか行かないし、ひとりの時間は大切だけど、しかしこういう楽しみ方もありのような気がする。

時間があまりなくて最後のほうは駆け足だった。しかし今までにない体験ができてよかった。

撮影可能な展示ではPENとかPENTAX Qとか提げた女性が多くて、これがカメラ女子か〜、と感心。

文化系というかサブカル〜っぽい人があんまりいないのは意外だった。コンタックスのカメラを首から提げるのが一番渋かったとおもう。

梅田まで行くのにいい鉄道路線がなかったので歩いて帰ることに。堂島川沿いを歩いていると、見渡す限りのオフィス街で都会っぽくて呑まれていた。梅田はごみごみしていてそれはそれで都会っぽいけど俗っぽいようなところもあるけど、中之島の通りは本当にオフィスビルばっかりで若者とか買い物客がぜんぜん居なくて新鮮だった。

御堂筋を北上、阪神の上に美味しいケーキ屋があるということでそこへ向かうことに。

10分くらい待って中へ入る。モンブランが美味しいとのことだったのでそれを頼んでみる。モンブラン、いままで食べた中での印象は最悪で、チーズケーキと同じくらいくどくてまずい、という印象があったので流れで同じものを注文してやっぱりやめておけばよかった、みたいになりそうだな、やだなあ、と思っていたらものすごく美味しかった。今まで食べたモンブランはモンブランではなかったのだとおもう。それくらい革命的な味だった。溶けるような味わいでクセがあると思っていた栗もぜんぜんそんなことはなくまろやかな味わいが広がった。美味しいものを食べてもリアクションが薄い、みたいなことを言われて心外だった、美味しいものにはちゃんとそれなりの感動を覚える。

ケーキを食べたあと15〜20分くらい話していた。最近あったよい話のディティールを更に尋ねてみたり、異性のタイプとか訊いたり話したり。普通の若者っぽい話をしていて異様なかんじだった。こういう普通の若者っぽい話ができる自分に驚いたしちょっと気持ち悪い感じも覚えたけどおもしろかった。ずっと放言していた気がする。こんなかんじだよね、とか、こういうの向いてなさそう、とか。おもしろかった。けどあんまり誰とでもしたい話じゃない。恋愛とか、話を始めると途端にめんどくさくなる人がいるから危険。あと人間関係の話なので実害 (面倒ごとに巻き込まれる) があるのがよくない。慎重に摂取したい。

地下街を歩いて阪急梅田へ。大阪地下ダンジョン、人の流量は多いし複雑だし疲れる要素しかない。人と連れ立って乗る阪急はとても新鮮だった。特急だったけど休日のラッシュ時だったので8300系の運用だった。てっきり9300系に乗れると思っていたので残念。

京都着、先斗町の串焼き屋へ。座敷へ案内されたけど隣との仕切りがあってなくてひどかった。

DEN・ENでお酒を飲む。終電が危なかったので一足先に帰路へ。めずらしく河原町では吐瀉物の目撃はなく、茨木市で降りたらホームに吐瀉物があった。