実家に帰省したら引っ越しが済んでいた。既に8月に話は聞いていたし、前より広くなりそうという話を聞いてよかったねくらいには思っていた。

新しい家は、今まで住んだことのないにおいがして、ほとんど知らない地域にあった。街灯が少ない道を歩いているととてつもなく遠いところに来たような気がする。たった2kmくらいしか離れていないのに。

引っ越しを手伝うこともなく、物も心も整理がつかぬままでいる。突然なにもかも断ち切られて、ここにおける自分の連続性のすべてが失われたような気がする。

駅前の景色は変わりつづけていて、覚えがあるのは一条通りの角にあるセイコーマートだけ。

こんなところにいたくないけれど、じゃあなんでここにやってきたのか、帰省といってどこに帰ってきたというのか。浸る思い出もない。

台風が去ってから空気が変わった。

これから秋の気配は深まるのだろう。

いつからが秋なのか、確信をもって今は秋だと言えるのがいつなのがいまだにわからない。

白梅が咲き始め桜が満開になるころくらいまでは明白に春だろうし、真夏日が続けば夏だ。

じゃあ秋はどこからどこまでなのか。紅葉の時期は少し寒すぎる。
春と対をなすものであって、装いも同じくらいの季節だと思う。

すすきがそよぐ頃が秋だろうか。

そういえば雪の降らない土地の冬の始まりも曖昧だ。雪が降らない限り冬が来ないような気もする。

けっこう楽しくなってきてエフェクター買い集めつつある。

歪みだけでけっこうな数になってきてしまった。

BOSS OD-3

BOSS OverDrive OD-3

BOSS OverDrive OD-3

高校生の時に買ったやつ。けっこう粗めでコンプレッション強め。

スペクトラム眺めるとローミッド〜ローがよく出るのがわかるけど、前のほうに BD-2 とかハイがよく出てキラキラする音を作っているとちゃんとそれが残る。

もうちょっと値段が高いエフェクターと並べてよくよくスペクトラムを眺めてみると、特に上のほうの帯域が削れるのがわかるし、聴覚的にも少しひっこむかんじはあるけどシングルコイルだとそんなに気にならない。

BOSS BD-2

BOSS Blues Driver  BD-2

BOSS Blues Driver BD-2

これもけっこう前に買った。いわゆる BD-2 の音がする。

シングルコイルだとトーンを上げすぎるとチャキチャキするのであんまり上げすぎないのがいいと思う。

けっこうゲインを稼げるけど、きれいではないのでプリアンプ的に使っていた。

トーンコントロールだけなので、ハイを出してキラキラさせつつも、後続で低域がちゃんと出る歪みをつくるのはけっこうむずかしいので、他のエフェクターに替えた。

Fulltone OCD

白くて素朴な見た目だけど、かなり高いゲインが得られる。

ゲインを完全に絞ってクリーンブースターにも使えるけど、とにかくローが出る。

クリッピングスイッチで HP と LP が選べるけど、HP だとコンプレッションが弱すぎて、LP だと強すぎるので普通の歪みとして使うのはむずかしい。

入れたり外したり。

Walrus Audio

いちばん好きなエフェクター。

ボリュームとドライブコントロールに加えて、Bass と Treble の2バンドイコライザがついている。Bass はアクティブフィルタで歪みのあとに通り、Treble は普通のパッシブローパスフィルタ。

いわゆるモダンな TS 系らしいけど TS 系を知らないのでよくわからない。

Treble を上げても BD-2 みたいなチャキチャキした音にならずに音がクリアになる方向に変わっていくので、だいたいのエフェクターと組み合わせてもいいかんじになる。

Sunfish Audio M-Prunus

SHIGEMORI muse のクローンらしい。SHIGEMORI muse は BD-2 系の倍音豊かなキラキラ系らしく、BD-2 と入れ替えるのによさそうなので買った。

SHIGEMORI muse は5万くらいするけどこれはその半値くらいなので、試しならこれでいいかという気持ちになった。

Mayflower と同じく2バンドイコライザになっているのでローをしっかり出せる。

写真の印象より小さいのもよかった。