2015年のSOSOSツアーで来て以来のライブ、福岡自体はYAPC以来。
家を出るのが遅くなりタクシーをつかまえて京都駅に着いたら新幹線は軒並50分遅れとか。思わず鼻で笑ってしまった、こんなことってあるのか。
窓口で聞いたところ:
- このあと (50分後〜) 京都から出るのぞみ (予約したやつより早い便) に乗って一本で博多へ向かう
- このあとすぐ京都から出るこだまで新大阪まで向かい、臨時のさくらに乗り換える
……というオプションを提示してもらった。遅れによってはこのあとののぞみが臨時のさくらを追い越す可能性もあるので念の為のぞみの指定席も確保しておきますねと気を回していただけた。鉄道が遅れるとお互い殺伐とするイメージがあったので親切にしていただいてありがたい。たぶんローシーズンで人が少なかったからであろうとは思う、なんにせよ運が良かった。
会場には開場前ぎりぎりに付く予定だったけれども遅れたので既に開場していた。そういう時に限ってチケットの番号は38番とけっこういい。まあそういうこともある。
帰りの新幹線の時間が怪しかったのであらかじめ物販でkalappoだけ買っておく。Tシャツなどは大阪や東京でもよかろう。
意外とはやかったみたいで中にはあまり人がいなかった。DRUM Be-1もDRUM LOGOSも真ん中あたりに段があり高くなっている。背が高くない人間にはありがたい。
15分くらい押してから客電が落ちて開演。“phase to phrase”など最近やっていなかった曲をやってくれたり初演からしばらく発表されていない新曲が続く。“Crazy Tampern”では2Aの後のキメでピアノが派手なトリル→グリッサンドをキメてめちゃくちゃかっこよかった。定番曲もしっかりてこ入れされて嬉しい。
2カポで聞いたことあるようなないようなイントロ。すぐにはわからず「“an artist”だっけ……?」と混乱したけれど16ビートにいきなり割って入る深いディレイのかかったギターで“invalid phrase”だとやっとわかった。
原曲より半音上がったD-morになるだけでかなり印象が変わるしわからなくなるものだなあ、と思った。
オリジナルキーで弾く時は半音下げチューニングで、今回はレギュラーチューニングだったんだろう。そのまま3カポの流れで“Shandy”.
一足先にアコースティック編成でお披露目した“memento”はギターソロの力強さはバンドならではだったし、それに続いた“katharsis”も心無しerror for 0より熟れていた曲がする。
アンコールは“last eye”から。意外とバンド編成でやるのは久しぶりではないか。ここまで新曲をやらないので、ああやらないのかと消沈しかけていたけれど“Fantastic Magic”をはさんでのMCで「最後に新曲をやります」に周りも自分も湧いた。
歌に励まされるとか気にしたことがないけれど、TKがこういう曲を書くということが興味深いし、なにより展開がドラマティックで劇画的。
大サビの「Wake up 動けない自分は」から「僕は奇跡を掴んだSpider 僕は光を盗んだSpyだ 世界を睨む不自由の女神よ 支配は失敗だ」は力強いレトリックにあふれている。女王蜂との対バンで聞いたときからなんだか言い様のない高揚をおぼえて感極まわる。はやく音源で聞きたいなー、たのしみ。