「ああしたい」とか「こうだったらいいのに」とおもう願望があって、その願いがある程度の強さを持っていながらも叶わないだろうという見立てが立てられているとき、そうした願望がさも実現しているかのようにふるまう虚言癖が治らない。
「彼女ほしい」という願いがあって、そこそこ強く願っているけど諸々の事情により達成されそうにない、となると彼女がいるという設定でふるまう、ようなかんじ。
このダイアリはあまり嘘は多くないけど、特定の相手やプライベートな空間だとよく嘘をつく。
だから、僕が口にする「よくないこと」はほとんど本当で信じてもらって間違いないし、「よいこと」はほとんど嘘と考えてもらって間違いない。
面と向かって謝るべきだろうけど、どれが嘘でどれが本当であるのか、自分でもわからなくなっているから、これが嘘でした、のような謝り方ができない。そもそも、謝罪というのはそういう風でなくともいいのかもしれないけれど。
弁解させていただくなら、これにはあなたを騙そうという悪意はなくて、ただ願っているだけなのだ。こうだったらいい、こうしたい、という願いを「叶ったことにする」「叶った体でふるまう」という形で叶えようとしているだけなのだ。だから、ほんとうに叶ってしまえば嘘でなくなるから、謝る必要もない、とおもっていたのだけれど、やっぱりむずかしいし、なにより不誠実な態度である気がして引けたので、こそこそ謝る次第。