4月1日

Google Maps のタイムラインを見るとろくに出歩かなかったみたい。たしかゲームやっていた気がする。

4月2日

宇治に出かけた。よく晴れて、堤防を歩きながら浴びる日差しが気持ちよかった。風は強かった。

宇治川の傍を歩きながら桜が咲きつつあるのを見る。もう一週間くらいしたらきれいだろうな。

大吉山に登って日没を待つ。春特有の、少し霞んだグラデーションも冬の透き通った空と同じくらい美しかった。

4月7日

仕事帰りに『GHOST IN THE SHELL』を見に行った。映画を見る前に中華を食べた。もうちょっと食べてもよかったけど、バイオレンスなシーンが多そうだし気持ち悪くなったらいやだなと思ってほどほどにした。

席が少し前すぎて途中で首が痛くなった。

本編自体は、テレビアニメ版と劇場版の要素をちょっとずつ混ぜて、世界観は80〜90年代に想像された近未来像そのまま、というかんじ。
なんかこういう二次創作はpixivとかで見れそうだなと思った。それに莫大な予算がつくというのがすごい世である。『マトリックス』のほうがよかった。

煙に巻くようなところがなく一回見ただけで内容がよくわかったので二回見なくてよさそう。というか最初の10分で「こういうオチではないか」というのが見えてそのとおりに終わった。

同僚らと一緒に見に行ったので、映画を見たあとに感想戦をすることができて楽しかった。また気楽に感想を言い合える内容だったのもよかった。
『響け! ユーフォニアム2』の総集編など見たらなにも言えなくなってしまう気がする。

帰りはHUBに寄ってハブエールを奢ってもらって、ありえないほどうるさい店内で飲んだ。

オーダーして受け取るまでカウンターの前で並んでいたらほろ酔いっぽい白人にカウンターとこちらを交互に見て「Are you ready?」みたいなことを言われた。
「もう注文したのか?」っていう意味だと察してそう返事した。そういう風に聞くんだ、という些細な発見だった。

4月8日

宇治市文化センターで京都府内の中学校、高校の吹奏楽部がコンサートをやるというので見に行った。

武田綾乃先生のトークショーが合間にあり、続編についても言及されていてけっこう嬉しかった。当たり障りのない話が多かったけれど、キャラクターの作り方の話がおもしろかった。
核を作ってから、肉付けしたパターンをいくつか試して実際に動かしてから決めるというもの。

また、司会の人は夏紀先輩が好きだそうで、渋くもいい趣味してますな……と思った。

学生のころにテレビや映像で見惚れるばかりだった京都橘のステージドリルを生で見れると思わずけっこう感動した。よく見ると本当に立華高校とそっくりな衣装だった。

アニメで見たときはデフォルメされてあの衣装かと思っていたけれど実物もああいうかんじで、なんというか若い高校生があんなに丈の短いスカートを履いて動き回るのを見ると目のやり場に困るし、心配になる。

帰り、京阪宇治駅まで歩きながらいろいろなことを考えた。京都市街を一歩飛び出せば紛う事なく地方都市で、特に大きな川がすぐそこにあるところなんかは地元のことを思い起こさせる。
あまりにいろいろなことを考えすぎて、駅までがとても長い道程に思えた。

家に着いてから『夜は短し歩けよ乙女』を見た。ネットで予約したつもりだったけどできていなくて、その場で買った。

前日に『GHOST IN THE SHELL』を見たことも手伝って、実に清々しく楽しい内容に感じられた。あっという間の90分だった。また『有頂天家族』とか見たいなあ。

花澤さんの黒髪の乙女がかなり可愛かった。溌剌としていて媚びたかんじでないのがいい。

4月9日

土曜日が雨だったので写真を撮りにいきたかったけれど、天気が思わしくなくぐずぐずしているうちに夕方になり、不毛な一日になってしまった。

週に休みが二日しかないので、土曜日に思うような過ごし方ができないと日曜日に焦燥感が募って不健全だと思う。

そもそも外に出ないといけないという焦燥を感じつつも人混みは避けたいというアンビバレントは、この時期において解決される望みもないのもつらい。

土曜日は会社の人と植物園に写真を撮りに出かけた。
普段はひとりで写真を撮るので他人がどんなところに着目するのか知れてよかった。

日曜日は買った4Kモニターが届いたのでPS3をセットアップしてテイルズオブゼスティリアを遊んだ。

据え置きゲーム機で遊んだのはかなり久しぶり。

4Kの解像度と43インチの大きさは写真鑑賞すると迫力がある。
目の前が映像で満たされたときの没入感は言葉以上に感動する。

Philips 43型ワイド液晶ディスプレイ (4K対応/IPSパネル/5年間フル保証) BDM4350UC/11

Philips 43型ワイド液晶ディスプレイ (4K対応/IPSパネル/5年間フル保証) BDM4350UC/11

テイルズ オブ ゼスティリア 数量限定特典 <豪華2大予約特典> - PS3

テイルズ オブ ゼスティリア 数量限定特典 <豪華2大予約特典> - PS3

写真の上手下手って何で決まるのかなあって考えていて、写真というフォーマットに執着を持てるかというところはありそうだなと思った。

https://www.instagram.com/p/BRnzsufBpkV/
Instagram

帰りにふと電話ボックスを見たら小雨の跡が側面に残っており、それが対向車線からのヘッドライトで光り、それはできすぎなくらいきらきらしていた。

カメラも持っておらずスマフォで一枚撮って、もうちょっと構図とかボケたかんじとか詰められるかなと思ったけどスマフォしかないしな……と思ってそれきりにして帰った。

帰りながら、写真が上手い人はああいう瞬間を逃さず納得いくまで詰められるのだろうなと考え、また、なぜ自分はあそこで踏ん切りをつけて諦められたのかといったことも考えた。

あのきれいな奇跡みたいな瞬間をもう目撃し終わっていて、事後の露払いみたいなものとして写真に収める行為があるだけなので、もう過ぎ去ったものは捉えられないという当たり前の諦観があったのかもしれない。

写真それ自体を表現として考えるというより、自分の視覚や記憶の補助としてしか考えてないからなんだろうな、と思った。

文章もそうでエッセイ風の文章がどうにも苦手。個人的なようでいて読者への視線が残っている。

感動した瞬間から遡った写真も、第四の壁を越えた文章も、感動の時系列や人生という物語の額縁といった自らを規定するフォーマットを壊すことにつまらない掟破りを見て白けてしまう。

枚岡神社、鐸比古鐸比賣神社 #1

近鉄京都駅→枚岡駅→枚岡神社→枚岡公園展望台→堅下駅→鐸比古鐸比賣神社→柏原駅→大阪駅

先々週の土曜日は行ったことのない東大阪の神社へ出かけてみることにした。東大阪のあたりはどう行こうにも1時間くらいかかって地図で見るよりだいぶ遠いかんじがする。

奈良経由か大阪経由のルートが考えられて、大阪に行くルートはよく行くから奈良経由にした。JRでも行けるけれど、近鉄に乗ることにした。

京都駅から特急に乗ったところまではよかったけれど、ずっと奇声をあげている人がいて怖かった。メンタルが不安定そうで、席がかなり近かったので暴れたりしたら嫌だなと思って気が気じゃなかった。ちょうど車内を通った車掌さんと目があった気がする。

久しぶりに大和西大寺で乗り換え。難波行き。生駒のほうは行ったことがなかった。山がちで普段JR京都線や阪急に乗るときには目にしない風景なので、同じ京阪神圏だけどこんなにすぐに雰囲気が変わるものなんだなあ、と思っていた。盆地の風景とは違う山地の風景。

慣れない路線なので、いま乗っている種別が目的の駅に止まるのかけっこうドキドキする。基本は Google Maps や Yahoo 乗り換えを信用するけど、いざ動く電車を前にするとアナウンスがあるまではけっこう緊張する。

無事に枚岡駅に着く。無人だけど自動改札機のある駅がミスマッチで現代の鉄道駅っぽいなあと思う。阪急にも無人駅はあったけど。

降りてすぐに、たまにある高揚感がやってきた。駅の裏すぐにある坂を登りながら「ここは知らない土地だ」ということを感じる。行き慣れたように思える場所が増えてしまったなかで尊いことだ。

裏参道から梅林に出られると書いてあったので行ってみたけれど病気が流行ったため伐採されてしまったらしい。痛ましくも残念だと思っていたら展望台があると書いてあったので登ってみることにした。

20分くらいだしちょっとした散歩程度に思っていたら、想像よりきつかった……。とはいえ山登りというものでもなくせいぜいハイキング程度。ただ重いカメラと厚いコートを着ていたので歩きづらかった。コートは途中で脱いだ。

頂上からの見晴らしは曇って万全とはいえない天気にも関わらず大阪平野を一望できてきれいだった。DFA★ 70-200mm F2.8に換えて覗いてみると大阪湾まで見えた。

興奮とハイキングで火照ったあまりコートを脱いでしばらく写真を撮ったのだけれど、あとから考えるとこれがよくなかったと思う。後日、風邪をひいた。

帰りは小学生と大学生くらいの人たちが20人くらいで連れ立ってハイキングしているところに出会った。サークルの活動かなにかなんだろうか。保育士っぽくはなかった。不慣れな印象を受けた。