撫物語

撫物語 (講談社BOX)

撫物語 (講談社BOX)

話の骨子が「猫物語 (白)」っぽいなと思った。そんなことを言ったらセカンドシーズンの話っぽいか。

よく思い返すとセカンドシーズンにおける撫子は神になって暴れ回って何も解決しないままファイナルシーズンを迎えたのだった。暦を除く他の登場人物はセカンドシーズンである程度しこりを解決していたのに対し、そうではなかった。

以前に貝木が「闇の心」と言っていたけれど、別に撫子が特殊というわけではなくて単に他の登場人物より年下でそういう時期が遅れてやってきただけで、それがオフシーズンにずれるという結果になったのかな、と思う。

しかし同じような話が続いてさすがに飽きてきた。だから梃入れというわけではないと思うけれど、老倉さんが出てきたことは意外でおもしろかった。

ファイナルシーズンでは破滅的というか完全に破滅しきって世捨て人みたいだったけれど、撫子にお姉さんらしく振る舞うし、なんだったら「すぐに後ろ向きな独り言を口にするナイーブな女の子」にデフォルメされていた。その落差が怖くもそう描く作者が気持ち悪くも思うけれど、しかし暦以外の人間から見たらそういうものなのかもしれない。あるいは撫子だからかもしれない。

人間が破滅しきっているかどうかなんてわからないし、そもそも知りたくもないだろう。あるいは破滅しきっていると考えるのだって暦の、読んでいる自分の悪い癖かもしれない。

Fulltone OCD と Walrus Audio Mayflower

Fulltone OCD

https://www.instagram.com/p/BIMO7MvD5AT/

並行輸入品が安かったので買った。

Volume: 2時、Gain: 7時 (0)、Tone: 10時くらいで、クリッピングは HP にしてクリーンブースターとして使ってみている。

きれいにボリュームが上がってクリーンブースターとして理想的。音圧もけっこう上がる。

試しに Gain を上げてみたけど、けっこう歪むので驚いた。パッケージを見ると Overdrive/Distortion と書いてあるのは本当っぽい。

Walrus Audio Mayflower

音がペコペコにならないプリアンプがほしくなって BD-2 の代わりを探してこれを買った。梅田ロフトの島村楽器に置いてあったので Voyager と併せて試奏させてもらった。

Treble と Bass があって単なるトーンコントロールより勝手がよい。いまのところコントロールはほとんど12時くらいでボリュームだけ1時くらい。

ギターのボリュームやピッキングでクランチとクリーンを行き来できてまさにプリアンプとして使うに相応わしい。

ゲインを上げると深く歪むのでメインの歪みにも使えそう。

2日くらい弾いてみた感想としては、あまり Treble を上げなくてもきらびやかさが出て求めていたものに近い。

LED がスノーホワイトできれいだし、筐体もおしゃれでかわいい。Walrus Audio の他のペダルも筐体がいいし、一緒に試奏させてもらった Voyager も音が好みだったので集めたくなりそうで怖い。

OCD も Mayflower もまだラインでからの音しか聞いてないので、早くアンプを通した音を聞きたい。

大人になってもいいことなんてないと思っていたけれど、今の環境は理不尽な他人からの悪意がとても少なくて気が楽だ。

世の中にはこういう人間ばかりで、死ぬまでこの地獄が激しくなることはあれども緩むことなんてないと思っていた。

子どもが見ている世界は狭いからと正論は言えるけれど、意味のない正論のひとつだ。見える世界がそこだけのままなら、火事場にいる人間に油を浴びせるのと変わりはない。

たまたま生き残れただけで、強くもなんともない。

キーボード2人とリズムマシンとスタジオに入って YMO を弾いた。新しく買ったギターをアンプに通したのは初めてだったなあ、そういえば。悪いことをした。

JC-120 からは懐しい鉄みたいな音がした。

弾いているあいだは楽しかったけれど、終わってみればここが足りないとか粗ばかり気になってきた。寝るときには悶々としてきて宇治橋をダッシュして「うまくなりたい」って叫びたい気分だった。

楽しいし、やっぱりギターはアンプから鳴らしてなんぼだなと思ったので、ちゃんと鳴らしてあげよう。

ここ2年くらいはあっというまに過ぎた実感がある。

思い返すとあまり新しいことをしていないし、新しいところにあまり出かけていないような気もする。

ウダウダしているあいだにイギリスがEUから独立だスコットランドも独立だなどと期を逃したかもしれない。

成功する人は期を逃さないんだろうなと思いつつも、あんまり躍起になっても楽しくないので深く考えないことにする。別に世界はEUやスコットランドだけではない。