GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-

年明けまえに借りてきて見た。久しぶりに漫画を読んで、そういえば二期やってたな、ピノッキオの話をやってたな、とか考えていたらいつのまにか借りてきて見終わった、というかんじ。
二期というより、焼き直しという感じで見たほうがいいんだろうな、という心積もりはあった。しかし、このキャストでこのエピソードをやってほしいな、みたいなことはおもわずにはいられないとおもう。
DVDの4巻と7巻のみ借りた。お金の都合で2本しか借りられなかったし、ピノッキオ編の出来に興味があったので、仕方のないことである。
だから、作品全体を通しての評価ではないし、それをするつもりも、いまのところはあまりない。

脚本

原作者が脚本を書いているらしい。幕間などに間延びした感じがして、非常にテンポが悪い。原作者の脚本はあくまで土台にする程度のほうがよかったのではないか、とおもう。

作画

ジョゼなんかは、最近の原作の絵柄に近くなっているとおもう。あと、目の書き方が特徴的になった。輪郭も変わっている。まあ、キャラクターデザインも変われば当然のことだけど。

キャスト

これは主観によるところなので、おもうところだけ。

義体の子たちより、兄となる公社の人間の印象が変わったとおもう。特にヒルシャーとマルコー。ヒルシャーはさすがベテランの江原さんだけあって、生真面目だけど不器用な大人の男性を演じられていたんだけど、ただのオッサンになっていた。マルコーは(エピソードの関係もあるだろうが)視聴者にとってまったく嫌味のない、声が特徴的なオッサンになっていた。
とはいえ、義体たちも印象が変わった子たちもいて、ヘンリエッタとリコは顕著だとおもう。ヘンリエッタはアニメ声の可愛い女の子になっているし、リコは完全に女の子だった。
ヘンリエッタは、武器を扱ったり人を殺したり、またジョゼに傾倒している以外は、「普通の女の子」のように描かれていたけど、もう完全なるヒロインになっていた。ジョゼに恋する女の子、ヘンリエッタ
リコは中性的なデザインやキャラ付けがされていたし、初期のキャストも必要以上に女の子らしい声ではなかった。しかし、疑いなく女の子だとおもえる声になった。

そのほか

GUNSLINGER GIRLは、洋画のような軽妙なジョークが会話に挟みこまれ、激しい戦闘や夥しい死などを描きつつも、終始、暗い悲しさが霧のように立ちこめる、意図的に抑揚が抑えられた雰囲気の作品である、と考えていたし、いまもそうおもっている。
原作者のテコ入れが入ったようで、とくにピノッキオやフランコとフランカあたりについて、それぞれの内面を掘り下げるような演技や演出が多かったようにおもえる。
義体にはじまり、ピノッキオ、フランコとフランカ、そして復讐に燃えるクローチェ兄弟、そのほか、人間として欠陥がある人たちが、必死で「人間」を追い求める、というのが主題の一つなのではないか。とおもっている。
必要以上に生気のある演出が目立っていたという点から、今作はGUNSLINGER GIRLという作品の映像化としては、あまり完成度は高くないとおもう。
原作者が関わっているのに、「原作の雰囲気にそぐわない」という評価に至るのも、また皮肉な話だ。