- 作者: 鎌池和馬,灰村キヨタカ
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- 作者: 西尾維新,VOFAN
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すっかり禁書にはまってる。アニメでやるみたいだけど、我慢できずに……。ヒューズ=カザキリかっこいい。
あと、傾物語。すごくおもしろかった。なんともいえない読後感がまだ続いている。(さっき読み終わった)
「誰かを救うということは、誰かを救わないということなんだよ」という言葉が脳裏をよぎった気がする。
ある人を助けて、あるものを失い、しかしある人は失われておらず、またある人を失うことで、もう一度得るものがあったという話だった。
まったく救いようのない絶望に満ちた話でもなく、かといってすべてが救われたわけでもない。「いまの」暦たちはあらゆる意味で救われたけど、救われなかった者達もいるわけで、こういう無常で無情なつくりかたは上手だなあ、とおもった。
暦が助けた人は(暦が助けた、という以外にも様々な要因があったにせよ)助かり続けていた、というのはなんだか「いい話」のような気がした。代わりにとんでもないことになってしまったものの、それでも総合的に、最終的によかったのだ、とおもえる。
あと、忍。メンタリティの弱さが表れていて、そしてそれを克服もしていた。
暦の、運命はみんなで作るものだ、という趣旨の発言、とてもいいなあ、とおもった。暦は忍に「死ぬときは一緒だ」と言った。「戦場ヶ原が一番好きで、羽川を一番尊敬していて、八九寺と話すのが一番楽しい」とも言っていた。暦を満たすものは忍だけではなくて、誰かだけではなくて、周りにいる人間すべてなんだ、ということだった。とても無理のない肯定のしかたで気持ちよかった。
なんだかんだ書きましたが、ほんとに真宵はいいやつです……。