元気が出ない

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

4月くらいから元気が出ない。

元より仕事が趣味みたいなところがあり、それはつまり仕事を通してコンディションが整えられるのが常だったのだけれど、その仕事が厳しい状況になり1日の大半を厳しい環境に身に置くことになった。

仕事を開始してフロー状態に入るのにかなり時間がかかるようになった、あるいは入らない日も出てくるようになった。

いついかなる時もこういう感じかというとそうでもなくて、たとえば最近はAngularのアプリケーションを手続型の記述からRxJS (Observable) ベースに変える作業をやっており、これは楽しい。

不毛なので特に書くことでもないかと思って書かないでいたけれど、抱え込みすぎて煮詰まってきてしまい、友人と会った時に愚痴るにしてもせっかくの時間が楽しくなくなるのが嫌で避け続けていよいよどうにもならなくなったのでここでひとつ書き記すことにする。

原因は明らかでいまやっている仕事の内容とその環境が耐え難いから。プロジェクトの進行管理からソフトウェアの設計、コーディングから何からがてんやわんやなのであれもせな・これもせな……とあくせく動き、関係各位にフィードバックしたり、ゴリゴリコードを書いたりなんだりとする中で、ふとした瞬間にこれって意味あるのか?と思ってしまった。

たぶんきっかけはYAPC::Hiroshimaで、発表するということを周りは知っていて事前に「がんばってください」「楽しみにしています」的なことを言われてその通りに受け取っていた。 帰ってきて業務を開始したら誰も自分の発表どころかYAPCについて一言も触れておらず、一通りSNSなどで資料が出回ったあとにも関わらずそういう状況で、なんというかその時に「口だけなんだな」っていうことに気がついてしまった。

それはそれとして、締切が厳しい中で無駄にできる時間は一切ないので会議を設定する時に費用対効果を意識するところから始めないとですよね・設定するならアジェンダの事前共有は最低限やることにして、加えて会議が情報共有目的なのか決議を必要としているのかとかから準備も変わってくるからそこまで意識できるといいですよね、的な話を4月当時で数ヶ月前から・これを書いている時点で半年以上前からしていた。

4月当時のまあまあ立て込んでいる中で、突如1時間の会議の招待が送られてきて、(残念ながら)当然のようにアジェンダは添えられておらず目的もよくわからないものだったので、そういう話をするか……と思い立った時に突然糸が切れて「なんでこんなことやっているんだ?」と思ってばかばかしくなり、マネージャーに「こういう徒労はもうしたくないので、明確にやれと指示されたこと以外は今後一切やりません」と伝えて一時は開放されたかのように思えた。

しかしそれは見て見ぬふりをするだけで、突然勝手に良くなったりはしないのでうまくまわらないことに引き続きストレスを感じることになる。

そういうことが続いて平日の日中がいよいよ苦痛以外の何物でもなくなり、転職してから思ったように成長できていない焦りとかが転化して組織へのほぼ八つ当たりのような怒りも抱くようになりいよいよまずくなったきたので、しばらく毎週金曜日を休むようにした。

ここ数ヶ月の体験を経て、自分の考える「一緒に働きたい人」の像がかなりはっきりしてきたことは収穫かもしれない。いいものを作るとかそういう大きな目標のために自分の変革を躊躇わず最速で変えていける、という価値観とかスピードを持っている人に囲まれていたい。 そういう環境にいると自分も何かやっていかなければという心地良いプレッシャーに刺激を受けて、何かやろうという気になれる。

それがない・あるいはラリーが成立していると感じられるスピードで応答されないと暖簾に腕押し状態で何もやりたくなくなるということがわかった。

とにかくこのままだとまずいので転職活動を始めた。今回は副業なりのかたちである程度事前にどういうチームか雰囲気がわかった上で決めようということだけを決めている。

それはそれとしてあまりに無気力でまずかったのでスト6 (ストリート・ファイター6) を買って始めたのと、仕事で触っているのでAngularのチュートリアルを始めた。

A110を買うという夢は変わらないので、現職を続けて勤続年数を増やしてローン審査を有利にしたいし、そうでなくともせっかく苦労して昇給してきたので元は取っておこう……という気持ちを支えにしている。

仕事が趣味というスタイルはコスパが良くて割が良いじゃんと思っていたけど、仕事が趣味でなくなるどころか苦痛になるとそれを回復する手立てに欠く脆弱な人生設計だということにも気付かされたので、いわゆるワークライフバランスも見直そうと思う。