1月末日に引っ越した。1日に転入届を提出したので恐らく本日付けで転入がコミットされたことと思う。
初めて金沢に旅行で来たのが4年半前で、それからずっと良い街だなと思い続け、ついにそれが叶った。
なぜ金沢なのか
好きになったからに尽きる。暮らす場所が好きであるとそれだけで楽しくいられると思う。
京都も良いところだった。ひとつひとつ挙げていけばきりがないけれど、利便性と静かさが良いバランスで共存していて、住居のコスパの悪さに目を瞑れば暮らしやすかった。
特別ここが嫌だという点はそんなにないけれど、やはりここ数年はオーバーツーリズムについて考えさせられた。
好きなことをするというのにも限りがあるかもしれないということを最近特に感じており、後悔のないようやっておこうという気持ちもあった。そう遠くない将来に親の介護とか考えなければいけない日もやってくるだろう。家族をもうけたら身軽さは多少なりとも失われるだろう。
金沢の魅力だと感じた点は:
- 中心部に金沢城公園と兼六園がある
- 犀川と浅野川が流れている
- 北陸新幹線延伸で交通の便利も悪くない
……など。
京都に住んでいた時は昼休みに京都御苑に出かけてぼーとしてくるのが日課だったので、自宅からアクセスの良い場所に大きな公園があるのは外せない。
山の多い日本で川が流れていない土地を探すほうが難しいと思うけれど、川の流れに沿って形成される景観が好きなので表情の違う川が2本流れているのはポイントが高い。
交通の便についてはもはやそれどころではなくなってしまったのだけれど、新幹線を使えば京都から首都圏と金沢から首都圏は所要時間・運賃・終電時刻の点でほぼ同等の条件となる。
物件探し
世の物件探しベストプラクティスを参照してそれに従った。
ここらへん。nanapiの記事はちょうどサービスが終了してしまったので魚拓から発掘した。
加えて気にかけた点としては:
- Google Mapsで仲介業者のレビューを確認する
- 宅地建物取引免許の更新回数が2回以上の業者に限る (多いほど望ましい)
……など。
レビューは足切りに使う。実際、最初に内見をお願いした業者は新卒のOJTかな? というかんじで狡賢いというわけではないけれどいろんな点が拙いし1を聞いて10が返るどころから0.5しか返らないみたいなかんじで不安を覚えたのだけれど、そこの業者のレビューを見ると散々なことが書かれていた。
思うに不動産業者への恨みつらみが発散される場所がGoogle Mapsくらいしかないので集まっているのだろう。
免許の更新回数は悪評切りのために名義を変えている業者を判別するために見る。免許の更新回数は名義の継続性に直結しており、この更新回数が多いほど長くその名前で続けていることがいえる。
それ即ち良い業者かという判断には至らないが、評判が悪ければ各所にレビューが残っているだろうし、更新回数が少ないあるいはまだ更新を一度も迎えていない場合は十分な評価が集まっていない可能性が高いので慎重になるべき、といったことがわかる。
先述の最初に内見をお願いしたよろしくなかった業者はこちらが遠方だということを伝えた上でコロナ禍にあるというのに一度来てみませんかとメールで催促してきたので、普通におかしかったと思う、今思えば……。
内見は小康状態にあった12月上旬に現地に赴き済ませた。別の業者に急遽アポをとり、2日目にも内見をした。
これも先人の知恵を借り、とにかく写真を撮りまくり、可能な限りで前住人の退去事由や居住年数について尋ねる、などを行った。
内見時のメモをはじめ移住に関する諸々はNotionにまとめていった。内見メモはテンプレートを作り、物件ごとに複製するかたちで作っていった。普段、高級譜面台にしているiPad Pro + Smart Keyboard Folioを持って行ったのでメモ取りもわりと快適だった。
いろいろあって現地に赴いての内見で物件は決まらず後日にFaceTimeでリモート内見をし、そこで見た物件のうちのひとつに決めた。
おそらく業者によってリモート内見ができる・できないはまだまだ差があると思われるのできちんと確認した方が良さそう。ちなみに2日目に内見をお願いした業者はWebサイト上でリモート内見をアピールしていた。
物件の条件は:
- 1LDK以上
- 金沢城公園まで2km以内
- 南向き
……という点を重視した。在宅勤務がしばらく続くので仕事場とゲームをしたりリラックスする寝室は最低限分けたいという思いがあった。同様に家に居る時間が増えるので日当たりのよさは重視した。
また、リフレッシュのために金沢城公園へ徒歩で往復30分程度の立地にあることも求めた。新居は片道15分くらいなので大変満足している。
これから
金沢に骨を埋めるつもりなのかというとわからない。好きな街で暮らしていくことに希望はあるけれども、他にも住んでみたい土地はある。
あるいは知り合いが多く普段から顔を合わせられる距離じゃないと寂しくてつらいということになれば、京都か東京に行くことになるだろう。可能性はゼロではない。
しかし、しばらくは新しく住みはじめた金沢の地で自分も想像していなかった過ごし方を見つけて楽しくやっていけたら良いなと思う。