独房みたいなホテルにげんなりしたうえおまけに朝は雨が降ったので朝食を食べてだらだらした。
部屋にいたらいたで清掃の人なのか、やたらとドタバタする音が聞こえてかなりうるさい。
さすがに一日ここにいても仕方ないしと昼くらいにホテルを出た。
10℃くらい下がって18℃くらいの外気温、普通に肌寒い。
北の庭園にあるティーハウスを訪れるも人がいっぱいなので諦めて旧市街に。
ガイドブックを見て知ったのだけど、ラトヴィアはエストニアより人口は多いし、加えてちょうど土曜日はなにかイベント?か祝日が被ったようで人出がタリンはもちろんヘルシンキと比べても多かった。
と思ったけど、多かったのは入口のあたりだけで、中に入って見るとごった返しているというほどでもなかった。
ヘルシンキやタリンと違って市街のスケールが大きくわりと歩かされる。
あと正教会っぽい建物がなくて、ゴシック建築が多くて西欧っぽい。ハンザ同盟都市でドイツの影響が長くあったらしいが、こんなにも違うのかとけっこう驚く。
実際、新市街のほうはユーゲント・シュティール(アール・ヌーヴォー)建築が立ち並ぶ通りがあり、ヘルシンキのほうがよっぽど東っぽかった。
ちなみにラトヴィアはフィンランドとバルト三国の中で最もロシア人の割合が高く25%近いらしい一方、ロシア人との摩擦も大きいらしい(ラトヴィア 無国籍とかでググるといろいろ出てくる)。
ラトヴィアにはバスとトラムのほかにトロリーバスが走っていて目の保養になる。
見た目は普通のガソリンエンジンのバスと同じなんだけど、加速が明らかに違っておもしろい。
旧市街の見どころをあれこれ見てお腹もすいたので行ってみたかったカフェに入り、ケーキとジンジャーティーをいただいた。
めちゃくちゃおいしくてケーキをもうひとつ頼んだ……。
日も暮れてきたのでカフェを出てまっすぐ帰るつもりだったけど、夕暮れの空がきれいでふらふら写真を撮っているうちにDaugava川に出た。
ちょうど日が沈むところで水面が金色に輝いていて、疲れも独房みたいなホテルのこともぜんぶ溶けた。
旅の終わりに水辺に行くといいというジンクスを大切にしたい。
キオスクでビールとプリングルスを買って外に出たらマリンバを叩いている少年がおり、なかなか素敵だったのでタクシーの釣り銭としてもらった貨幣をあげた。
その代わりではないが写真を撮らせてもらおうとレンズを交換しようとしたら手が滑りFE 55mmを落としてしまった……。
見た目はフードにしか傷がないけど1mくらいの高さから石畳に落としてしまったので吐きそうになった。
AFは問題なかったので大体大丈夫だと思いたいけど……。
ホテルに戻ってラトヴィアビールを飲んでこの日記も書いたことなのでそろそろ寝る。
早いもので明日で北ヨーロッパからさよならである。
秋のヨーロッパはすごくよかった。