1巻を読んだら引き込まれたので、まとめて買って一気に読んだ。
恋をしている人が光って見える主人公を中心としたラブコメ。登場人物が達観しているというか自分自身を俯瞰して見られる人たちばかりなので、自意識に呑まれて暴走して話が動くような類の物語ではなく、ひたすら恋とはなんなのかと悶々しながら起こす行動が少しずつ他人に刺激を与えて進んでいく……そういう物語。
みんな内省的なのにたまに突飛な行動をするのでどんどん話が転がっていくのがおもしろい。けど確かに、いくら物思いに耽りがちな人であっても学校や職場にいれば少なからず人と関わっていて、人と関わるということはなにかしら行動せざるをえないよなあ、とか考えていた。
北代さん、最初はいわゆるラブコメで主人公をサポートする男友達みたいな人なのかなと思っていたらなんと渦中の人で、というのがいい。1話のやりとりを回想する話が最初の山場だった。
なんで西条さんはあんなに堂々と「いないだろう?」「好きになったことないだろう?」なんて言えるのか、いろんな意味で……。
北代さん、表情豊かで髪型や服装がころころ変わって可愛くて好きなんだけど、そこはかとなく薄幸なかんじがする (作中でもそういう評価を面と向かって言われている) なあと思ってどんより暗い気持ちで読んでいたら、6巻でまさかの……ですよ。
2人にあわせて自分も「え?」ってかんじ。しかしこれはガッツポーズものだった。
次巻で完結するらしく、はたしてどうなるのか。『クズの本懐』みたいに全員幸せにならない平等エンドなのか、『ニセコイ』みたいにルートが確定するのか……。
しかし北代さんが積立てた薄幸フラグは6巻の急展開をもってしても余る気がしていて、もう一発卓袱台返しが来ないかドキドキする。なんにせよ7巻が楽しみ。
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