この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

土曜日は北野天満宮と平野神社に出かけた。

夏の終わりの北野天満宮も静かでよかった。夕方、西日の感じや空の雲模様が秋のそれになりつつあって、夏が終わるなあ、としきりに感じた。

平野神社の裏のあたりには「関西電力とMDIが建てる5階建てのマンションはさくら通学路の景観を壊す」「最悪だ」「景観を壊すのか」というようなことが書いてある看板がいくつも立てられていた。

そこには5階建てのマンションは存在せず、いつかはできるのだろうが、この時点では看板が一番景観を壊していて、なんとも不条理だな、と思った。

他人を誘うのが苦痛だと言いつつ、人を呼び出して寿司を食べにいこうとしたが、急な仕事が入ってくる。会社が近かったので、駐輪場から自転車を出して向かおうとしたらロックが壊れて自転車が取り出せなくなった。管理会社とやりとりしてけっきょく警備会社が来てロックを外してもらった。

この時点でずいぶんぐったりしていたけれど、まだ仕事のほうは手がついておらず、オフィスでウンウン唸りながらやりとりして片をつけたら20時半になっていた。誰もいないオフィスで「あーあ」って大声を出した。

とはいえおなかが減っていたのでなにかを食べようという気ではいて、けっきょく人を呼び出して寿司を食べた。生まれて初めてウニを食べた。見た目の色のわりにはおいしくて、なるほど、これが世の人々がいくらやまぐろと同等かそれ以上にありがたるウニか、と納得した。

土曜の夜の新京極は暗くて人もまばらで、繁華街らしさは落ちているゴミくらいのものだった。