この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

今週はどうにもぼーっとしてしまった一週間だった。集中できる時間が短い日が続いている。


そういう気分だったから、としか言いようがないが、お酒を飲みにでかけた。

同僚ふたりを誘ったのだけれど、とても緊張した。たぶん動機が邪 *1 だったから。高校生の時に好きな子をデートに誘ったときより緊張した気がするのは、たぶんその時のほうがずっとピュアな気持ちだったからなのだと思う。

自分の中で「自分の勝手な都合で相手の時間を奪う」ことを、ある一定の親しさに満たない人たちに対して行うことが、とても苦痛だ。悪いことだとさえ思う。

ペールエールをおいしくいただいて、他愛もない話を聞いたり話したりして、楽しかったな、と思う反面、こういうことをしてよかったのだろうか、と不安になる。

他人をいいように使ったのではないだろうか、とか、自分の気分の浮き沈みをきちんとコントロールできていないのではないだろうか、とか。

思い切ってみてよかったと思うし、度胸みたいなものがついたと思うけれど、でも、それって自分が向き合うべきものから目を逸らしているだけなんじゃないのか。

「向き合う」だけでいいのか? 単に「向き合う」ことで、向き合ったつもりになって、それで自分を罰しているような気になっているだけなんじゃないのか。

わからないけどさ。


久しぶりに瀬戸内の海を眺めて、涼しいような、でもやっぱり暑い日を過ごしてみると、意外と感じないものだった。

よくこんなに続く坂を登ったな、とか、ここに入っていた書店もなくなったのか、とか、そんなことばかり考えていた。

海の潮の香りは、日常のものではないが、しかし覚えつつあるようになっていた。

今は夏だったのに、次の冬のことを考えていた。

*1: 一方的に話をしたかった